研究課題/領域番号 |
21K21186
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
木津喜 雅 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (80431964)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | パワーハラスメント / 職場のソーシャルキャピタル / パワハラ / 職場のパワーハラスメント / インターネット調査 / メンタルヘルス / ライフコース |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、就業者4000人の既存のコホートに対して追跡調査を行い、幼少期の逆境体験がパワハラ行為の新規発生リスクに与える効果とその機序、特に個人特性の関与(媒介)と職場環境や社会的条件の影響(交互作用)を明らかにする。これにより、職場におけるパワハラの予防施策とパワハラ発生後の当事者への介入手法のさらなる向上に寄与できると考える。
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研究成果の概要 |
職場における不適切な言動は労働者の精神的・身体的健康を損ない、公衆衛生の問題となっている。しかし、これらの好ましくない言動を行ってしまう要因についての研究は未だに不足している。本研究では、2回の就業者に対する調査結果を比較し、頻度の高い職場における好ましくない言動の種類、パワハラを受けた経験・周囲でパワハラを目撃または耳にした経験・学校でのいじめ被害の経験・仕事の要求度・職場のソーシャルキャピタル・自尊感情と好ましくない言動との関連、またパワハラを受けた経験と抑うつ状態・自殺念慮との関連、さらには職場のパワハラについての取組とパワハラを受けた経験との有意な関連を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
職場で好ましくない言動を行っていた人々は、そうでない人々と比べて、職場でのパワーハラスメントの経験や過去のいじめ経験、心理社会的特性が異なることが示され、いじめが連鎖する現象が、パワハラを含む職場での好ましくない言動にも存在する可能性が示唆された。社会全体でいじめやハラスメントを防止するための取り組みが、この連鎖を断ち切ることに貢献することが期待される。
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