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終末期がん患者を支える特定行為研修を修了した訪問看護師のコンピテンシーの抽出

研究課題

研究課題/領域番号 21K21191
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関徳島大学

研究代表者

森 美樹  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任助教 (30910814)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード終末期がん患者 / 特定行為研修を修了した訪問看護師 / コンピテンシー / 在宅で療養する終末期がん患者 / 特定行為研修を修了した 訪問看護師 / 特定行為研修 / 訪問看護師
研究開始時の研究の概要

日本のがんの死亡率および罹患率は増加し続けており、今後、在宅で療養する終末期がん患者の増加も見込まれる。地域には、臨床推論力や病態判断力、実践力を備えた特定行為研修を修了した訪問看護師が少数ながら存在する。本研究は、医学と生活の両方の視点をもった高度な看護を実践する訪問看護師の終末期がん患者・家族に対する看護のコンピテンシー(能力・技術・行為特性)を明らかにすることである。終末期がん患者・家族を地域で支えるためのケアシステムの構築に示唆を得るとともに、地域で活躍する特定行為研修を修了した看護師のさらなる輩出につながる可能性があると考える。

研究成果の概要

分析の結果、8つのコアカテゴリーから構成される「病態判断につなげるための概念化思考と分析的思考」と7つのコアカテゴリーの「看護実践能力を養うための能力開発」が抽出された。「病態判断につなげるための概念化思考と分析的思考」では、身体の正常と異常の区別化を行うための基準設定を意識的に行い、複雑な看護現象を明らかにするための徹底的検証法を用いた能力が示された。
また「看護実践能力を養うための能力開発」では、療養者の生活の質向上につながる洞察力を身につけ、主体的に倫理観に基づく判断を意図して示し、その人を包括的・全体的に捉え、療養者や家族の根底にあるニーズを把握する力を身に着けることが示されていた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本において高齢化が進行しがん患者数の罹患率や死亡率が増加する中で、高齢がん患者が増加することを懸念されている。本研究の目的は、地域におけるがん患者の症状コントロールが困難とされる疼痛や苦痛症状、精神的な苦痛や急変症状に対して、特定行為研修が修了した訪問看護師がどのような卓越した思考能力や行動特性が内在されているのかを明らかになり、終末期がん患者の病態変化をやむを得ないと捉えるのではなく、在宅で終末期がん患者の病態を踏まえながらも本質を見抜ける特定行為研修を修了した訪問看護師のコンピテンシーを着手し、今後少子高齢化社会の課題に向けての一助とする。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2025-01-30  

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