研究課題/領域番号 |
21K21192
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
折橋 隆三 大分大学, 医学部, 助教 (00909418)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 高齢者 / 認知機能 / バイオマーカー開発 / 脳画像解析 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに佐賀県伊万里市黒川町で平成16~29年に4期に分けて行ってきた地域在住の高齢者を対象とした疫学調査のデータを使用し、血清中のバイオマーカー(オキシトシン、sTREM2、BDNF、コルチゾールなどを想定)の濃度と脳体積、認知機能との関連を横断的また縦断的に解析して明らかにする。そしてここで新たに得られた結果を黒川町在住の高齢者に引き続きタイムリーに還元し、高齢者自身の疾病の予防や健康維持への関心に応えること、そして高齢化が進展する中での健康寿命の延伸と医療費の軽減に繋がるよう遂行する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、高齢者の認知機能低下を事前に予測するバイオマーカーの開発を行うこと、より効果的な認知症予防のためのエビデンスを確立することである。その結果高齢者自身の疾病の予防や健康維持への関心に応え、高齢者の健康寿命の延伸と医療費の軽減に寄与することである。 佐賀県伊万里市黒川町で平成16~29年に4期に分けて行ってきた地域在住の高齢者を対象とした疫学調査のデータを既に保有している。保有しているデータは以下の通りである。 生活歴や基本特性(年齢、性別、教育歴、飲酒歴、喫煙歴、代謝状態、高血圧症、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、頭部外傷等の既往歴)、認知機能検査(MMSE)、認知症評価尺度(CDR)、宗教性尺度、生活満足度尺度、うつ病自己評価尺度(BDI-II)、不安尺度(STAI)、愛着尺度(ECR)などの心理検査、血液と唾液のサンプルから得られるバイオマーカー、頭部MRI検査による脳画像データ(1.5テスラ、3次元T1強調画像)。上記データを整理し、(1)ELISA法により血清中のバイオマーカー(オキシトシン、sTREM2、コルチゾール、BDNFなど)の濃度を測定している。(2)血清中のバイオマーカーの濃度と脳MRI画像による脳体積との関連について、Voxel based morphometry法(VBM)により、横断的また縦断的に解析している。(3)各バイオマーカーと脳MRI画像以外の認知機能検査、認知症評価尺度、代謝状態や生活満足度尺度、不安尺度などとの関連を解析している。(4)コルチゾールと脳MRI画像による脳体積との相関関係について有意な所見をまとめ、英語論文を作成し、学術雑誌に論文を投稿し受理、掲載された。(5)オキシトシンと脳MRI画像による脳体積との相関関係について有意な所見をまとめ、国内学会で成果を発表した。(6)オキシトシンと老年期うつ病評価尺度との関連について有意な所見をまとめ、英語論文を作成し、学術雑誌に論文を投稿した。現在査読中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
(1)コルチゾールと脳体積との相関関係について結果をまとめ、英語論文を作成し、学術雑誌に投稿し受理、掲載されている。 (2)オキシトシンと老年期うつ病評価尺度との関連について結果をまとめ、英語論文を作成し、学術雑誌に投稿することができている。 (3)他のバイオマーカーに関しては、sTREM2と認知機能検査との関連について解析し、結果をまとめる作業を順次行っているが、論文作成までに至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、バイオマーカーと脳体積やその他心理検査との有意な所見について結果をまとめ、順次英語論文を作成、発表するとともに、国内学会で同内容を発表していく。
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