研究課題/領域番号 |
21K21205
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
坪井 良樹 藤田医科大学, 医療科学部, 助手 (60908466)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 分子疫学 / エピジェネティクス / DNAメチル化 / 5メチルシトシン / 5ヒドロキシメチルシトシン / 生活習慣病 / DNMT / TET / DNA脱メチル化 |
研究開始時の研究の概要 |
DNAメチル化及びDNA脱メチル化は、遺伝子配列に依存しない遺伝子発現の制御機構であり、近年様々な生活習慣病の発症と進展に関与していることが明らかとなっている。DNAメチル化変動の傾向を示す「DNAメチル化ダイナミクス」は、生体機能に重要な役割を担っている。しかし、DNAメチル化ダイナミクスに関する疫学研究による報告は皆無である。本研究では住民健診受診者(約500名)を対象とした疫学研究で、DNAメチル化ダイナミクスと生活習慣病との関連を明らかにすることを目的に研究を進める。この成果は、生活習慣病の新たな分子メカニズムの解明と新規予防対策の樹立に貢献することが期待される。
|
研究成果の概要 |
住民健診受診者を対象にして白血球DNAを抽出し、ヒトゲノム全体のDNAメチル化指標である5-メチルシトシン(5mC)とDNA脱メチル化の中間産物である5-ヒドロキシメチルシトシン(5hmC)の割合を測定し、生活習慣病との関連について解析を実施した。その結果、5hmC高値群において心疾患および脳血管疾患の既往歴者が有意に多く、日本人集団においてDNA脱メチル化が循環器疾患と関連することを示唆した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNAメチル化及びDNA脱メチル化は、遺伝子配列に依存しない遺伝子発現の制御機構であり、様々な生活習慣病の発症と進展に関与していることが明らかとなっている。従来、DNAメチル化レベルと生活習慣病に焦点を当てた疫学研究が主体であり、DNA脱メチル化に焦点を当てた疫学研究は限定的である。DNAメチル化およびDNA脱メチル化の双方と生活習慣病との関連についてエビデンスを構築することは、発症メカニズム解明およびバイオマーカー確立に寄与することができると考えている。
|