研究課題/領域番号 |
21K21207
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
小笠原 史士 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (90911404)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 思春期 / 小児がん / エンドオブライフ / 意思決定支援 / エンドオブライフケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「エンドオブライフケア」を「患者の家族が積極的治療を止める判断を意識してから患者が亡くなるまでのケア」と定義している。思春期患者のエンドオブライフケアでは、看護師は患者、家族の支援に様々な困難を感じている。本研究は2段階で構成されており、①インタビュー調査によって思春期がん患者のエンドオブライフでの意思決定を支援する看護師の具体的な実践内容を明らかにする、②それをもとに実践経験のある看護師より同意が得られた「思春期がん患者のエンドオブライフでの意思決定を支援する看護実践」を明らかにする。その結果を取りまとめ、『思春期がん患者のエンドオブライフにおける意思決定支援モデル』を開発する。
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研究実績の概要 |
本研究は、二段階の研究により、①インタビュー調査によって思春期がん患者のエンドオブライフでの意思決定を支援する看護師の具体的な実践内容を明らか にする、②2段階のデルファイ法による調査で実践経験のある看護師よりコンセンサスが得られた「思春期がん患者のエンドオブライフでの意思決定を支援する 看護実践」を明らかにし、『思春期がん患者のエンドオブライフにおける意思決定支援モデル』を開発すること、の2つを目的としている。 2022年度は、第一研究として、思春期がん患者のエンドオブライフケア経験がある小児看護経験5年以上の看護師を対象に、「思春期小児がん患者のエンドオブライフにおいて患者または親との意思決定の場面で実施した看護支援」についてインタビュー調査を実施した。10月~1月にかけて、4施設8名の看護師にインタビューを行った。分析の結果、看護師が語った70のコードが得られ、24のサブカテゴリ(以下、〈 〉で示す)から4つのカテゴリ(以下、【】で示す)に類型化された。【患者の疾患や予後に対する認識の情報収集】は、〈患者の意思決定の判断能力をアセスメントする〉などがみられた。【患者の意思決定を促す援助】は、〈患者がやりたいことを引き出し、実現できるように調整する〉などがみられた。【親の意思決定を支えるための関わり】は、〈エンドオブライフに関する内容を患者に話すことについて親と話し合う〉などがみられた。【患者や親の意思決定を支えるための医療者間の連携】は、〈患者の治療への思いについて医療者間で情報共有を行う〉などがみられた。 今後は、第二研究として、第一研究で得られたコードを質問項目とした質問紙を作成する。その質問紙を用い、小児看護経験5年以上の看護師を対象に、意思決定支援として”重要である”か”重要でない”かを2段階のデルファイ法で調査し、意思決定支援の集約を図る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は新型コロナウイルスの再拡大により、看護師のインタビュー協力が得られにくく遅れることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
第一研究の結果から質問紙を作成し、倫理審査書類を作成する。倫理審査の承認が得られ次第、質問紙調査を開始する。
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