研究課題/領域番号 |
21K21210
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
細川 大瑛 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (70907708)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 神経疾患 / リハビリテーション / QOL / 身体活動量 / 脳深部刺激療法 |
研究開始時の研究の概要 |
パーキンソン病に対する脳深部刺激療法は, 薬剤治療の長期経過に伴って生じる運動合併症に有効とされている.しかし, 脳深部刺激療法による運動合併症の改善は, 患者の日常生活における身体活動の増加につながっているのか, 患者の生活の質向上にどのように貢献しているかについては不明である.本研究では, ウェアラブルの身体活動量計を用いて, 脳深部刺激療法前後での患者の日常生活における身体活動量を計測することにより, 活動量の変化を定量的に捉える.そして身体活動量の変化が患者の生活の質にどのように影響するかを明らかにする.
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研究成果の概要 |
本研究では、パーキンソン病患者を対象に、神経心理学的検査や質問紙による評価、活動量計測により、脳深部刺激療法前後のQOL、精神症状、実際の生活場面における活動量の変化について検討した。質問紙データ解析からは、治療前後で健康関連QOLに有意な差を認めた。活動量データ解析からは、治療前後比較すると個人差が大きいことが明らかになった。より長期の経過を検討すること、活動量に変化を認めた患者に共通する因子を探索していく必要があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病患者における脳深部刺激療法による症状改善については、運動症状・非運動症状ともに多面的に研究が行われている。しかし脳深部刺激療法によってQOLや実際の生活機能がどのように変化するかについては未解明な点が多い。本研究は、脳深部刺激療法前後の健康関連QOL、社会的QOL、実際の生活場面における活動量の変化について、治療前後の患者の詳細な神経心理学的検査や質問紙による評価、活動量計測により明らかにすることができた。本研究により得られた成果は、リハビリテーション方略の開発につながるだけでなく、神経心理学分野に資する知見となる。
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