研究課題/領域番号 |
21K21216
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小栗 靖生 京都大学, 農学研究科, 助教 (60913308)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 熱産生脂肪細胞 / 食行動 / 糖尿病 / 肥満 |
研究開始時の研究の概要 |
熱産生脂肪細胞(褐色脂肪細胞、及び、ベージュ脂肪細胞)は、エネルギー消費量を増加させ、肥満症や糖尿病の予防、改善に寄与することが知られている。近年では、熱産生脂肪細胞の新たな役割として、栄養素の取り込みと消費、及び、Batokineを分泌する内分泌機能などが明らかにされている。しかし、熱産生脂肪細胞のこれらの機能を介した全身の代謝調節が、摂食行動を制御するメカニズムは未解明である。 そこで、本研究では、熱産生脂肪と摂食調節の関係を明らかにすることにより、肥満、糖尿病をはじめとする生活習慣病の新たな治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
熱産生脂肪細胞(褐色脂肪細胞、および、ベージュ脂肪細胞)は、エネルギー消費量を増加させ、肥満症や糖尿病の予防、改善に寄与することが知られている。しかし、熱産生脂肪細胞を介した全身の代謝調節が、摂食行動を制御するメカニズムは未解明である。そこで、本研究では、熱産生脂肪細胞が摂食行動に及ぼす影響について検討を行った。このために、熱産生脂肪の欠損モデルおよび活性化モデルを作製し、食行動の解析を行った。本研究により、熱産生脂肪細胞は、エネルギー消費のみならず、エネルギー摂取調節においても重要な役割を担う可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、食行動科学的な側面から熱産生脂肪の役割を検討することにより、従来の代謝研究では明らかにすることのできない、熱産生脂肪の新たな役割の解明に挑戦した。 熱産生脂肪細胞(褐色脂肪細胞、および、ベージュ脂肪細胞)は、エネルギー消費量を増加させ、肥満症や糖尿病の予防、改善に寄与することが知られている。そこで、本研究成果は、エネルギーの消費と摂取の両面から、肥満、糖尿病の改善にアプローチできる介入法の開発につながると考えられる。 また、食事内容の選択が必要となる現代の食生活様式では、食行動に及ぼす要因を明らかにすることは、より実践的な栄養指導方法の開発につながると考えられる。
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