研究課題/領域番号 |
21K21218
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石井 陽介 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (70908227)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 半月板逸脱 / 変形性膝関節症 / 動態解析 / 歩行 / 動的超音波 / 超音波エコー / ウェアラブルセンサー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では超音波エコーと簡易センサーを使用し、変形性膝関節症者における歩行中の半月板逸脱動態パターンに基づく力学的特徴を調査する。そして半月板動態の特徴を簡易センサーで可視化することで、場所を問わず半月板への力学的ストレスを検出することを目的としている。そしてこの研究は、一般診療現場を含めた様々な環境下でも、初期の半月板逸脱者の異常を把握し、早期からの予防介入に繋げる取り組みになる。
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研究成果の概要 |
変形性膝関節症者における歩行中に生じる半月板の逸脱挙動は、健常者と比較し増悪しており、また多彩な動態を有していた。さらに、この挙動に関連する力学因子は、逸脱動態ごとで異なっていた。これらが関節進行に寄与する力学因子であったことからも、半月板の逸脱動態は、個別的な力学病態を説明する可能性が示唆された。 また逸脱動態に関与する力学因子は、ウェラブルセンサーから得られる加速度・角速度値とそれぞれ関連していた。したがって、個別半月板ストレスはウェラブルセンサーで簡易可視化でき、早期から異常力学病態を検出し、進行予防に寄与する臨床的に重要な知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
半月板の動態分類で個別的な運動力学的ストレスを同定し、そしてウェラブルセンサーを用いた簡易ストレス可視化は、変形性膝関節症(膝OA)の早期段階から異常な力学病態の検出を可能とし、本分野の予防知見に大きく貢献したと考えらえる。また同じ膝OA症例内でも半月板逸脱の力学的な進行機序が異なる知見は、膝OA患者への進行予防に向けた適切な治療介入に導き、結果として病態悪化に伴う医療・介護費の抑制に繋がるなど、大きな社会的意義があると考える。
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