研究課題/領域番号 |
21K21237
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
重藤 隼人 京都橘大学, 健康科学部, 助教C (00906810)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腰痛 / 生理学的指標 / 同期 / 身体知覚 / 運動 / 心理 / 疼痛関連因子 / 身体知覚運動 / 心理的状態 / 評価指標の創出 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,腰痛の原因として,身体的知覚異常や中枢性感作などの疼痛関連因子のみならず心理的不快情動の影響も明らかとなりつつあり,日常動作時における運動学的・生理学的側面からの評価が重要と考えられる.しかし,疼痛関連因子・運動制御に関わる中枢神経系の整理学的指標を含めた関連性は十分に明らかにされておらず,日常動作時の身体知覚運動および心理的状態を両面から捉える定量的評価は確立されていない.本研究では,腰痛患者における疼痛関連因子と日常動作時の運動学的・生理学的指標(加速度・筋活動・脳波活)の関連性を検証することで,身体知覚運動および心理的状態を同期的・定量的に表す新しい評価指標を創出する.
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研究実績の概要 |
本研究では、腰痛患者における疼痛関連因子と運動学的・生理学的指標の関連性を検証することで、日常動作時の身体知覚運動および心理的状態を表す新しい評価指標を創出し,将来的な慢性化予防介入へとつなげることが目的である。研究①では、健常者を対象に立位での体幹屈曲伸展課題を行う際に、加速度計、筋電図計、脳波計を用いて定量的指標の測定を行い、評価方法を確立することを目的としている。現時点では、健常者を対象とした本実験の予備計測を行い、健常者および腰痛患者を対象とした計測に向けて研究方法を検証しており、これまで行われることが少なかった運動時の脳波測定について再現性を高めるために検証をしている。研究②では腰痛患者を対象に、研究①で確立した定量的指標の評価に加えて、疼痛関連因子を評価するために質問紙を用いて測定する。測定後、疼痛関連因子の質問紙の結果と日常動作における運動学的・生理学的指標との関連性を統計学的解析により検証し、日常動作時の身体知覚運動および心理的状態を表す評価指標を創出する。本研究により、身体知覚運動や心理的状態を表す新たな評価指標を創出することで、主観的でなく客観的な指標で病態把握および治療の効果判定ができる。さらに、身体知覚運動および心理的状態を表す評価指標に基づき、運動器機能の異常か脳機能の異常か病態分類が可能となり、病態に基づいた効果的な介入の選択・立案に貢献できる可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度に計画していた研究①加速度計、筋電図計、脳波計を用いて定量的指標の測定を行い、評価方法を確立することを予定していた。健常者を対象研とした研究①はデータ測定も行えており、さらなる解析および論文公開に向けて取り組んでいる。研究②の腰痛患者を対象とした研究はコロナ下の測定環境の制限もあり行えておらず、進捗状況は遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
現在臨床現場での測定に向けて、研究機器の測定方法を調整している段階である。今後は、研究②ではクリニックでの腰痛患者を対象に,、疼痛関連因子の質問紙の結果と日常動作における運動学的・生理学的指標との関連性を統計学的解析により検証し、日常動作時の身体知覚運動および心理的状態を表す評価指標を創出する予定である。
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