研究課題/領域番号 |
21K21243
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
|
研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
中島 大貴 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学・研究部, 契約研究員 (40908266)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | バイオメカニクス / 野球 / バッティング / インパクト / 回転 / 打撃 / スピン |
研究開始時の研究の概要 |
近年、スポーツにおける様々な計測機器が普及し、パフォーマンスの測定・評価が可能になった。しかし、パフォーマンス改善のための知見が不足しており、測定したデータを活用してパフォーマンスを向上させる環境は現時点では整っていない。野球打撃では、打球の速度に加え回転も計測できるようになったが、どのようなバットスイングからどのような回転が生み出されるかは明らかにされていない。バットスイングと打球の回転の関係が明らかになれば、ボールに適切な回転を加えられ、飛距離の増大などパフォーマンスの向上が期待できる。そこで本研究では、野球においてバットスイングの速度や軌道が打球の回転に及ぼす影響を明らかにする。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、野球においてバットのスイングの速度や軌道が打球の特性(速度や回転)に及ぼす影響を明らかにし、打球の飛距離増大などの打撃パフォーマンスの向上に役立つ知見を提供することである。 そのために、スイングの速度や軌道を厳密に規定できる特注のバットスイングマシンを作成し、実験を実施することを予定している。しかし、昨今の半導体不足の影響を受け、バットスイングマシンの作成に必要な半導体の納期が大幅に遅れた。加えて、特注製品であるため、必要なスペックを満たすバットスイングマシンを作成することに難航しており、現時点では本実験の実施に至っていない。 そこで、令和4年度は令和3年度に行った予備実験の解析を進めた。予備実験では、バットスイングマシンではなく、野球経験者を対象としてバットスイングと打球の特性の関係について調べた。その結果、ティー打撃の場合、打球のバックスピン成分はボールの上下方向のインパクト位置とバットの速度ベクトルの向きによって80%程度、打球のサイドスピン成分はボールの左右方向のインパクト位置とバットの速度ベクトルの向きで50%程度説明できることが明らかになった。 令和4年度の計画は変更せざるを得なかったが、予備実験の結果から、研究課題を遂行する上で非常に重要になる仮説を明確に立てることができた。令和5年度は、作成したバットスイングマシンを用いて、予備実験で得られた仮説を検証していく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨今の半導体不足の影響を受け、特注で発注しているバットスイングマシンの納期が大幅に遅れているため。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、バットスイングマシンが納品され次第、実験を実施し、今年度中の論文化を目指している。
|