研究課題/領域番号 |
21K21249
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 謙也 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (40909917)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 乳酸 / ミトコンドリア / 骨格筋 |
研究開始時の研究の概要 |
ミトコンドリアは、エネルギー産生を担う細胞内小器官で、運動パフォーマンスや健康の保持・増進に貢献する。申請者は、これまでの研究において、乳酸が骨格筋ミトコンドリアの量を向上させることを明らかにしてきた。近年では、骨格筋ミトコンドリアの量と機能の変化は必ずしも一致しないことやミトコンドリア量よりも機能の重要性が高いことが報告されている。そこで、本研究では、乳酸が骨格筋ミトコンドリアの機能に与える影響を明らかとすることを目的とする。さらに、乳酸による骨格筋ミトコンドリアの適応が、エネルギー代謝および運動パフォーマンスに与える影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
高強度運動時に産生される代表的な代謝産物である乳酸は、骨格筋ミトコンドリアの量を増加させる可能性が示されつつある。近年の研究では、高強度運動が骨格筋ミトコンドリア量だけでなく機能をこうお嬢させることが報告されている。本研究では、高強度運動が骨格筋ミトコンドリアの機能を向上させる要因として、乳酸が関与しているのではないかと仮説を立て、乳酸投与が骨格筋ミトコンドリアの機能に与える影響について検討した。その結果、乳酸投与によって、ミトコンドリアの一部の構成タンパク質量や呼吸鎖複合体酵素活性、さらにはミトコンドリア酸素消費速度が変化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動は、骨格筋ミトコンドリア量だけではなく機能も向上させることで、運動パフォーマンスの改善や健康の保持増進に貢献することが示されつつある。しかしながら、どのような因子が運動による骨格筋ミトコンドリアの機能向上に貢献しているのかについては不明な点が多い。本研究では、乳酸がミトコンドリアの機能を向上させる可能性が示された。したがって、乳酸のデータを活用することで、ミトコンドリア機能向上という観点から、より効果的な運動トレーニングを行うことが期待できる。
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