研究課題/領域番号 |
21K21253
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪河崎リハビリテーション大学 (2023) 京都大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
佐伯 純弥 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 助教 (00914152)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 足関節 / 筋伸張 / 筋張力 / 膝蓋腱 / 大腿直筋 / 超音波エラストグラフィ / 発育変化 / 大腿四頭筋 / 発育発達学 / 筋輝度 / 超音波画像診断装置 / 脛骨粗面 / スポーツ障害 / ストレッチング / 筋生理学 |
研究開始時の研究の概要 |
思春期には骨の急激な発育により一時的に筋が伸張されますが、この筋伸張が運動機能に与える影響は明らかではありません。本研究の目的は、思春期の発育に伴う筋伸張が正確な身体運動のパフォーマンスに与える影響を明らかにすることです。本研究の遂行により、思春期の運動スキルの低下に対する介入プログラムの確立に貢献し、思春期における外傷の発生増加を減少させる足がかりとなることが期待されます。
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研究実績の概要 |
本年度は発育期におけるスポーツ障害の実態調査として、高校サッカー選手19名に対して、Cumberland Ankle Instability Toolを用いた足関節不安定性の調査を行った。また、足関節における背屈・底屈・外がえし・内がえしの関節可動域の測定、および超音波撮像装置を用いた前距腓靭帯長の測定を行った。前距腓靭帯長の測定において、前方引き出しストレスを加えた際の前距腓靭帯長の変化率を算出することで、足関節不安定性の評価を行った。その結果、発育に伴う関節可動域の変化と前距腓靭帯長の変化率の間には有意な相関関係が認められなかった。次に、足部アーチが伸張されやすい者と伸張されにくい者で単関節筋と二関節筋におけるエクササイズ時の筋張力が異なるかを検討するため、成人男性12名を対象として、Navicular Drop test(立位にて対象の舟状骨高の差)、および超音波撮像装置のせん断波エラストグラフィ機能を用いたエクササイズ時の筋張力の測定を行った。さらに、筋張力の測定において、安静時およびshort foot exercise時の短趾屈筋および長趾屈筋の筋張力を測定し、short foot exercise時の長趾屈筋に対する短趾屈筋の筋張力の比率を算出した。その結果、Navicular Drop testとshort foot exercise時の二関節筋に対する単関節筋の筋張力の比の間に有意な負の相関が認められたことから、Navicular Drop testの値が大きく、足部アーチが伸張されやすい者はエクササイズ時に単関節筋の筋張力が小さいことが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行・罹患により研究計画当初と測定環境の変更を余儀なくされたため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の流行・罹患により研究計画当初と測定環境の変更を余儀なくされたが、昨年度、研究フィールドを確保することができた。今後はその研究フィールドにおいて、腱組織の硬さの発育変化、および発育期におけるスポーツ障害の関連の関連について検討を行う。
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