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NASH発症メカニズムの解明-ミトコンドリア障害はどのように寄与するか?-

研究課題

研究課題/領域番号 21K21273
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

佐藤 智之  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (10909774)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード非アルコール性脂肪肝炎 / ミトコンドリア / ミトコンドリア障害 / ミトコンドリア膜透過性遷移
研究開始時の研究の概要

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)のうち約10%は非アルコール性脂肪肝炎(NASH)へと進展し、肝硬変や肝がんに至るとされているが、NASHの発症メカニズムや治療法については未だ十分に解明されていない。一方、NASHの病態においてはミトコンドリアの機能障害を伴うことが報告されている。本研究では、遺伝的要因と環境要因によってゆっくりとNASHを発症するヒト型NASHモデルマウスを用いて、NASHの発症におけるミトコンドリア障害の関与を明らかにする。本研究成果は、ミトコンドリア機能の改善による新たなNASH予防法へとつながるものと期待される。

研究成果の概要

本研究課題では、非アルコール性脂肪肝炎(以下、NASH)発症に対する肝ミトコンドリア障害の寄与を示すことを目的とし、マウスに高脂肪を基盤としたNASH誘導食を給餌するNASHモデルを用いた実験を実施した。その結果、肝ミトコンドリアはNASH発症よりも前の時点で障害されていることが示唆された。この結果を踏まえ、NASH誘導食の給餌と並行してミトコンドリア障害の阻害剤を投与したところ、肝臓への脂肪蓄積は抑制されなかった一方で炎症応答は抑制された。以上の結果から、ミトコンドリア障害がNASHにおいて特に炎症の惹起に関与していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

過剰な脂質摂取は脂肪組織のみならず肝臓への脂質の蓄積を引き起こす。肝臓に脂質が過剰に蓄積した非アルコール性脂肪肝の罹患率は本邦で30%を超える。非アルコール性脂肪肝炎(以下、NASH)は、非アルコール性脂肪肝が進行して肝臓が傷害され炎症が引き起こされた状態を指し、さらに進行すると肝臓の線維化から肝硬変・肝がんに至ることから、その予防・治療法の確立が求められている。
本研究成果は、NASHの発症機構にミトコンドリア障害が関わっていることを示唆したものであり、ミトコンドリアの品質をターゲットとした治療法や予防法が有効である可能性を示している。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Circadian fluctuation of mitochondrial sensitivity to permeability transition in mice2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤智之
    • 学会等名
      第29回日本時間生物学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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