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自閉スペクトラム症の感覚過敏への音楽聴取の効果-音響機器の開発と臨床研究-

研究課題

研究課題/領域番号 21K21321
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
研究機関東海大学

研究代表者

山里 亜未  東海大学, 医学部, 奨励研究員 (00913237)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード自閉スペクトラム症 / 感覚過敏 / 音楽聴取 / 問題行動 / 精神症状 / 音楽療法 / アプリケーション / 受動的音楽療法 / フェイススケール
研究開始時の研究の概要

本研究は自閉スペクトラム症例の感覚過敏と精神症状、それに伴う問題行動に対する受動的音楽療法の効果を明らかにすることを目的としており、音響機器の開発と臨床研究の2段階で構成している。音響機器は、精神症状の即時的な評価と音楽の再生が同時に行えるものを開発する。臨床研究は、4週間日常生活において精神症状が生じた際に音楽を聴取してもらい、音楽聴取期間前後の感覚過敏と問題行動、音楽聴取前後の精神症状を評価する。

研究成果の概要

①精神症状(イライラ)評価スケールの開発と、精神症状の評価と音楽の再生を同時に行えるアプリの開発を行った。ASD症例10名に行ったプレテストの結果、精神症状評価スケールは「言葉」で選択数は「5択」を使用することとした。
②自閉スペクトラム (ASD) 症例を対象に、①で開発したアプリを4週間、精神症状が生じた際に使用してもらった。研究が終了している12名のデータを解析すると、介入期間後にSP感覚プロファイル合計得点の有意な減少が認められ、音楽聴取により感覚過敏が改善する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ASD症例 において感覚過敏は高頻度で認められており、感覚過敏と不適応行動、精神症状との間に関連が認められることが報告されている。感覚過敏の治療法としては以前から感覚統合療法の有用性が報告されてきたが、十分な有効性が示されていない。
現時点での本研究の結果、感覚過敏の有意な改善が認められており、音楽聴取が、ASD症例の感覚過敏、精神症状及びそれに伴う問題行動の治療の一助となり得る可能性を示唆している。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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