研究課題/領域番号 |
21K21332
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1101:環境解析評価、環境保全対策およびその関連分野
|
研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
石田 慶士 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (90908310)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | in vivoイメージング / レポータートランスジェニックマウス / 発達神経毒性 / グリア細胞 / in vivo イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
化学物質が発達期の脳に与える影響(発達神経毒性:DNT)を正確に評価しそのリスク管理を行うことは極めて重要であるが、DNT誘導メカニズムに関する知見は十分ではない。正常な神経細胞の分化にはグリア細胞の役割が必須であり、DNTの解明のためにもグリア細胞の解析が必要である。本研究では神経細胞分化を非侵襲的に評価できるトレーサーマウスを用いた生体イメージングと組織学的・遺伝子網羅的解析により、化学物質によるグリア細胞を介したDNA誘発メカニズムを明らかにすることを目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究では独自に作製したレポータートランスジェニック(Syn-Rep)マウスを用いて、化学物質による発達神経毒性(DNT)におけるグリア細胞の関与を明らかにすることを目的とした。Syn-Repマウスの母体にDNTの陽性対照物質であるバルプロ酸を投与したところ、児動物脳のレポーター発現量に変化が認められたことから、本マウスのDNT評価ツールとしての有用性が確認された。また、母体免疫活性化モデルにおいても児動物脳のレポーター発現変化と活性化したグリア細胞の形態が観察されたことから、Syn-Repマウスが化学物質によるグリア細胞を介した神経発達影響を検出できる可能性が明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、グリア細胞に特化したin vitro DNT試験法の開発が国際的に求められているが、グリア細胞とDNTの関係に不明な点が多いため現状その開発はほとんど進んでいない。Syn-Repマウスを用いてDNTとグリア細胞の関係を効率的に検討することで、グリア細胞特有のDNTマーカーの同定が可能になるとともに、グリア細胞をベースにしたin vitro DNT試験系の構築に多大な貢献ができると期待される。
|