研究課題/領域番号 |
21KK0016
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
加藤 久典 中央大学, 総合政策学部, 教授 (70621853)
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研究分担者 |
李 里花 中央大学, 総合政策学部, 教授 (50468956)
山下 梓 弘前大学, 男女共同参画推進室, 助教 (60762094)
新ヶ江 章友 大阪公立大学, 人権問題研究センター, 教授 (70516682)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2025年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | イスラーム / 性的少数派 / イスラーム保守主義 / インドネシア / 性的召集は / LGBT / 差別 |
研究開始時の研究の概要 |
イスラームは同性愛や女装愛好者などをその宗教的解釈から「罪人」とする立場をとっており、これらの性的少数派が差別、迫害などに遭う事例も見られる。本研究は、世界最大のムスリム(イスラーム教徒)人口を抱えるインドネシアにおける性的少数派が社会においてどのように扱われているのか、またイスラームがそれらの差別や迫害などの社会的反応にどのように関わっているのかを明らかにする。そのために、現地に赴いて実際に性的少数派への聞き取り調査、地域社会における住民の反応に対する参与観察などを行うと同時に、本テーマに関する世界的な最先端研究を進める学術機関や研究者とのネットワークを構築する。
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研究実績の概要 |
2023年3月、8月12月にインドネシアを訪問しムスリムの性的少数派の寄宿舎学校、健康福祉民間団体を訪問し、コロナ禍における寄宿舎学校の運営状況ムスリムの性的少数派の生活実態を調査する。イスラーム寄宿舎学校の講師を務め本研究プロジェクトのメンバーであるアリフ・サフリ氏とイスラームウラマたちの性的少数派に対する主教的態度の変遷やどのような対応を見せているかなどについて討論を行う。また、現在インドネシア社会における性的召集はに対する偏見の実際や、受容の度合いなどについても聞き取りを行う。イスラームの保守主義の性的少数派に対するアレルギーともとれる態度は確かに確認できたが、その一方で社会的に受け入れる状況も皆無ではないことがわかった。特に民間団体がHIVに対する啓もう活動や職業訓練などを提供していることがわかった。その過程で、性的少数派の社会に対するコミットメントが彼らの生活の質の向上に大きく関係していることがわかった。又2024年3月27日に第30回中央大学学術シンポジュウムと共催で研究発表を行い、本プロジェクトメンバーの李里花先生、Arif Safri先生、研究代表者の加藤久典がそれぞれ発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍により、若干の遅れがあるが、2023年度に現地調査を実施シュルことができおおむね当初の予定通りに進んでいる
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今後の研究の推進方策 |
インドネシアの共同研究者とさらに連絡を密にし、イスラーム保守主義の動向にも目を向けながら、性的少数派が社会にどのように受け入れられていくのかについて詳しく調査する。
特に地域社会とのかかわり、就業状況の把握、地方・中央政府の政策、ウラマ評議会の考えなどを中心に現地調査を進める。
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