研究課題/領域番号 |
21KK0037
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
牧 貴愛 広島大学, 人間社会科学研究科(国), 准教授 (80610906)
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研究分担者 |
竹内 裕希子 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (40447941)
坂田 のぞみ 広島大学, IDEC国際連携機構:CICE, 助教 (90881300)
谷口 京子 広島大学, 人間社会科学研究科(国), 准教授 (10773012)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | タイ / 防災教育 / 国際共同研究 / 教員研修 / 災害レジリエンス |
研究開始時の研究の概要 |
この研究は、日本の防災教育の知見を活かし、タイの伝統文化や社会構造と調和する災害レジリエンス教育実践のための教員研修プログラムのコンテンツを開発し、その有効性を検証するものです。日本の研究者が、タイ北部チェンラーイ県のメーファールアン大学の研究者とともに、①タイの防災教育と被災地の現状把握、②タイの被災地の状況と熊本県を中心とする国内外の防災教育実践事例を検討して、教員研修のコンテンツを開発、③タイ政府の認可を得て教員研修を実施し、有効性を検証します。一連の研究・実践を通して、災害時に、教員や児童・生徒が被害を最小限に抑え、復旧・復興に向けて行動できることが期待されます。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本の防災教育の知見を活かし、タイの伝統文化や社会構造と調和する、災害レジリエンス教育実践のための教員研修プログラムのコンテンツを開発し、その有効性を検証することである。 3年目にあたる2023年度は、2022年度末に実施した海外研究協力者との研修指導者の研修会の打ち合わせを踏まえて、2023年4月に研究代表者と研究分担者で集まり、研修指導者の研修会の内容について打ち合わせを行った。 その後、研究代表者ならびに研究分担者は、海外研究拠点(タイ・チェンラーイ)に赴き、海外研究協力者とともに2日間の研修指導者の研修会を実施した。研修第1日目は、日本における防災教育に関する講義を中心に行い。第2日目は、1日目に共有した防災、災害に関する情報、経験などを踏まえて、就学前教育、初等教育、前期中等教育の3つの教育段階毎、学校毎のグループで、避難訓練計画の目標や活動、評価の観点などを話し合い発表したり、研修参加者から寄せられた質問への回答や意見交換を行ったりした。併せて、研修に参加した行政官、学校教員、大学教員等を対象とした質問紙調査を設計し、海外研究協力者の協力を得て実施した。この質問紙調査の結果については、タイ語を母語とする学生、教員等の協力を得て、自由記述欄の文字起こしを行い、日本語、英語に翻訳し、その訳語の適切性についても確認を終えている。2024年度に学術会議等での口頭発表ならびに学術論文としての公表を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね当初計画通り、日本側で教員研修プログラムのコンテンツを開発して、研究代表者ならびに研究分担者が、海外研究拠点(タイ・チェンラーイ)に赴き、海外研究協力者とともに2日間の研修指導者の研修会を実施することができたため。また、研修に参加した行政官、学校教員、大学教員等を対象とした質問紙調査を設計し、海外研究協力者の協力を得て実施することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度となる2024年度は当初計画通り、チェンラーイ県内の学校教員を対象とした研修を実施し、その効果測定を行い、研修の実施体制やコンテンツの持続的な改善に繋げる。併せて、本国際共同研究を通して開発した教員研修コンテンツならびに効果測定の結果について、タイ教育省基礎教育局(OBEC)、教員審議会(Khurusapha)、アジア防災センター(ADPC)、内務省防災・減災局(DDPM)などを訪問して報告することを予定している。
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