研究課題/領域番号 |
21KK0120
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
坪田 敏男 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (10207441)
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研究分担者 |
THAPA JEEWAN 北海道大学, 人獣共通感染症国際共同研究所, 助教 (40837449)
大沼 学 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 主幹研究員 (50442695)
鍋島 圭 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 特別研究員 (70910397)
鈴木 定彦 北海道大学, 人獣共通感染症国際共同研究所, 教授 (90206540)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2021年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | ネパール / アジアゾウ / ヒグマ / 感染症 / 結核 / 生態 / カメラトラップ / 生物多様性 / 希少種 / 致死感染症 / 生物多様性ホットスポット / 保全科学 / 絶滅リスク評価 |
研究開始時の研究の概要 |
ネパールは、低緯度地帯ながら北に8,000m級のヒマラヤ山脈が連なり、多様な生態系を擁する生物多様性の宝庫であり、生物多様性ホットスポットに認定されている。亜熱帯域から高山帯域まで様々な生態系に野生動物が生息しているが、その多くは絶滅に瀕している。アジアゾウ、インドサイ、ベンガルトラ、ナマケグマなど、世界的にみて貴重な生態系の要をなす大型哺乳動物の存在が危ぶまれている。本研究では、アジアの生物多様性ホットスポットの一つであるネパールにおいて、絶滅に瀕する希少動物に致死感染症が侵淫しているか、既に侵淫している場合にはその程度(感染率)および伝播ルートを明らかにし、保全科学研究を押し進める。
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研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症のパンデミックがようやく収まり、本年度は本格的にネパールでの野生動物の感染症と生態に関する調査研究を再開することができた。実際には、研究代表者の坪田の他に研究協力者の大学院生2名(Arjun PanditおよびRishi Baral)が、各々チトワン国立公園におけるアジアゾウの結核感染症研究および高標高ヒマラヤ地域におけるヒグマの生態学的研究を実施した。いずれもネパールの共同研究者であるDr. Naresh Subediのサポートを得た。Arjun Panditは、チトワン国立公園において死亡した飼育アジアゾウの結核感染を血清抗体および結核病巣を用いたPCR法およびLAMP法により検出することができた。さらに、野生アジアゾウの糞を収集し、結核菌DNAの検出を試みている。野生動物の糞を用いた結核菌検出の試みは初めてである。これらについては、現在、分析中である。また、結核感染を引き起こすアジアゾウの行動を把握するために2頭の野生アジアゾウにGPS首輪を装着した。これについても現在解析中である。Rishi Baralは、アンナプルナ野生生物保護区のアッパームスタン地域においてヒグマの分布状況と同所的に生息する食肉類の種を把握するためにカメラトラップを設置した。現在、データを回収して解析中である。 研究成果としては、Arjun PanditおよびRishi Baralが、各々アジアゾウの結核感染症およびネパールに生息するクマ類3種の分布状況の今後の変化について論文としてまとめ、投稿することができた。現在査読中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが収まり、ネパールでの野生動物の感染症および生態に関する調査研究を再開することができたため
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今後の研究の推進方策 |
2024年度で本事業は終了するので、あと2回はネパールでのアジアゾウの結核感染症研究およびヒグマの生態学的調査研究を実施し、すべてを学術論文として発表できるようにする。
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