研究課題/領域番号 |
21KK0121
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
麻田 正仁 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 准教授 (40587028)
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研究分担者 |
田川 道人 岡山理科大学, 獣医学部, 准教授 (00749468)
菅沼 啓輔 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (60772184)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2024年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2022年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | マラリア / ヤギ / スイギュウ / 蚊 / 偶蹄類マラリア / アノフェレス / 偶蹄類 / タイ / 住血微生物 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者らは偶蹄類マラリアの国際疫学調査を行い、スイギュウ並びにヤギのマラリア原虫が世界各国において病原性を示すことなく高頻度で寄生していることを明らかにした。さらに、イランのヤギの調査から、マラリア原虫に感染した個体は、他の住血微生物への感染が有意に少ないことを発見した。偶蹄類の住血微生物病にはピロプラズマ病やアナプラズマ病など、畜産業に多大な経済的被害をもたらす疾病が多く含まれるが、住血微生物相互作用と病原性の関係については未解明な点が多い。本研究では偶蹄類マラリア原虫と他住血微生物の相互作用について解析を行い、新たな住血微生物病の制御法創出に繋げることを目指している。
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研究実績の概要 |
偶蹄類の住血微生物病にはピロプラズマ病やアナプラズマ病など、畜産業に多大な経済的被害をもたらす疾患が含まれ、これらはその高病原性から家畜法定伝染病に指定されている。他方で、申請者らはこれまで注目されて来なかった偶蹄類マラリアの国際疫学調査を行い、ヤギ並びにスイギュウのマラリア原虫が広く世界各国に分布していることを明らかにした。さらに、ヤギの調査から、マラリア原虫とピロプラズマ・アナプラズマが競合関係にあることを明らかにした。本研究は偶蹄類マラリア原虫の分離ならびに他住血微生物との相互作用の解明を通じ、偶蹄類マラリア原虫を用いた新規住血微生物病コントロール法の確立を目的としている。 本年度は、偶蹄類マラリア原虫を媒介する蚊の調査並びに、ピロプラズマを含む住血微生物DNAを検出するLAMP法の改良を行った。蚊の調査では、ヤギマラリア原虫並びにスイギュウマラリア原虫の検出されている農家において蚊を捕獲し、蚊の種分類、PCRによるマラリア原虫の検出を行った。その結果、Anopheles属の蚊数種から偶蹄類マラリア原虫のDNAが検出され、媒介蚊であることが示唆された。また、野外において容易に住血微生物を検出する方法として、ドライLAMP法の確立を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
偶蹄類マラリア原虫のベクターが推定された点は本課題を進める上で大きな進展となった。
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今後の研究の推進方策 |
来年度はタイにおける現地調査を行い、原虫の分離、住血微生物間の相互作用について解析を行う予定である。
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