研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
転写因子は、最終的な細胞の運命を決するにもかかわらず、長らく“undruggable”と考えられてきた。そのひとつであるCCAAT/enhancer-binding protein alpha(C/EBPα)は、様々ながんで発現の低下が認められ、その活性上昇によって細胞増殖の抑制および細胞死の誘導が認められる。本研究は、がん発生におけるC/EBPαを含む転写因子の役割についての世界的権威であるDaniel G. Tenen博士の研究室に直接出向き、分子生物学的解析や動物モデルを用いた薬効・薬理試験、臨床サンプルを用いた検体解析を共同で行い、新規抗がん剤の開発を目指すものである。