研究課題/領域番号 |
21KK0154
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
佐原 寿史 鹿児島大学, 総合科学域共同学系, 准教授 (90452333)
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研究分担者 |
清水 章 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00256942)
奥見 雅由 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60512978)
岩永 健裕 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 助教 (40518916)
竹内 和博 鹿児島大学, 先端科学研究推進センター, 特任助教 (50648772)
関島 光裕 鹿児島大学, 先端科学研究推進センター, 協力研究者 (20568589)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2024年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 移植・再生医療 / 異種移植 / 国際共同研究 / 臓器保存 / 遺伝子改変動物 / 免疫寛容誘導 / 肺移植 / 異種腎移植 / 遺伝子改変ブタ / 異種肺移植 |
研究開始時の研究の概要 |
ドナー臓器不足は移植医療における最大の課題であるが、遺伝子改変ブタをドナーとする異種移植の直近5年間の成績向上は目覚ましく、ヒヒへの移植により腎臓では6-8ヶ月、同所性心臓移植でも6ヶ月以上にわたる生命維持が可能であるという結果が得られ、米国では臨床試験開始の機運が高まる。本研究では、【異種腎移植の臨床応用を目指す高品質なドナー臓器確保とレシピエント治療戦略の確立】および【全ての臓器での異種移植の安全性・成績向上】を主テーマとする国際共同研究に取り組み、臨床試験開始に必要となる知見を得るとともに、日本における異種移植研究を国際レベルで効率的に推進する。
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研究実績の概要 |
ドナー臓器不足は移植医療における最大の課題であり、遺伝子改変ブタをドナーとする異種移植研究の成績向上が目覚ましい。研究開始当初から、ヒヒへの移植による腎臓や同所性心臓移植で1年間の生命維持が可能な結果が得られており、米国では臨床試験開始への機運が高まっていた。本研究では、高品質なドナー臓器の確保とレシピエント治療戦略の確立を目指す異種腎移植の臨床応用および全ての臓器での異種移植の安全性・成績向上を主テーマとする国際共同研究に取り組み、臨床試験開始に必要な知見を得るとともに、日本における異種移植研究を国際レベルで効率的に推進することを目的としている。 令和5年度は、ジョンズ・ホプキンス大学の共同研究者を日本に招聘し、米国での前臨床研究の実情に関する最先端の知見を得るとともに、共同研究として進めるブタ臓器の移送に適した保存方法について、日本で実施した移植実験結果の解析を行い、ブタ腎臓の灌流冷却保存の有効性という結果を得た。更に適切なドナー腎の採取方法や保存後のブタ腎臓の機能評価に関する検討を、日本でブタを用いた移植実験を通じて進めた。また、我々の研究室が有する独自技術を米国の共同研究チームと共有し、国際的に発展させる観点から、異種肺移植を米国で実施するための基盤整備となるブタを用いた肺実験の指導を行った。さらに、国内外の学会でこれらの成果を発表し、異種移植の臨床応用が国際的に進捗していることについて情報発信を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度は米国での最新研究知見を日本に共有するだけでなく、日本独自の研究成果を米国と共有することによって、国際共同研究としての本研究を、研究計画通りに順調に進めることができている。従って、おおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は引き続き米国で実施する最新研究成果を知識として共有するだけでなく、実際にブタからサルへの腎移植実験によって日本での異種移植の臨床応用を目指すための基盤整備をはかる。また肺移植実験もすすめ、この成果を日本から米国にひろげて新たな成果を得ることによって、異種移植の安全性を高めるための研究を進める方針である。また至適免疫抑制剤の評価、異種移植レシピエントの適応性評価、日本における遺伝子改変ブタ繁殖体制の整備などの課題にも継続して取り組み、研究目的の達成をはかる。
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