研究課題/領域番号 |
21KK0163
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金子 直樹 九州大学, 歯学研究院, 助教 (80805284)
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研究分担者 |
林 慶和 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (00801078)
服部 多市 九州大学, 大学病院, 医員 (10897185)
川野 真太郎 九州大学, 歯学研究院, 教授 (00398067)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2026年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | CD4+CTLs / DN B細胞 / IgG4関連疾患 / 細胞障害性CD4+ヘルパーT細胞 / ダブルネガティブB細胞 / COVID-19 / double negative B cell / autoimmune disesase / IgG4-related disease |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19パンデミックは変異株の報告を含め未だ予断を許さない状況であり、病態の早急な解明が望まれている。われわれはこれまでに、COVID-19において特異なCD4+CTLsとDN B細胞が増加し、病態形成に関与することを明らかにしたが、その役割は不明である。本研究の目的は、これらの細胞の役割を明らかにし、治療応用への可能性を模索することである。またこれらの細胞は各種自己免疫疾患(IgG4関連疾患、強皮症)の病態形成(組織障害、線維化、自己抗体産生)にも関与することが示唆されており、本研究はCOVID-19の病態解明のみならず、非ウイルス性疾患を含む多岐疾患に応用できる可能性を秘めている。
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研究実績の概要 |
本プロジェクトは4年目となる。1年目の2021年度はまずCOVID-19およびIgG4関連疾患における細胞障害性CD4+ヘルパーT細胞とダブルネガティブB細胞の増加と機能について明らかにするために、各々の疾患のサンプル収集を開始した。2年目である2022年には組織サンプルについては、多重蛍光染色によるそれらの細胞の局在と、タンパクの発現について解明を進めた。血液サンプルについてはフローサイトメトリーを行い、実際、組織や血液においては同細胞群が健常者に比較し、増加していることを確認している。今後、それらの細胞群の病態との関与を解明するために、産生される分子について広く検討を進める予定としている。 さらに得られたサンプルについて、シングルセル解析も行い、シングルセルレベルでの遺伝子の発現も検討しており現在n数を増加させている最中である。興味深い結果としてCD4+CTLsとDN B細胞はいずれも病態形成に直接関与している特徴を示すことが明らかになった。 3年目には組織内におけるCD4+CTLsとDN B細胞の関連についても、多重蛍光染色と専用の解析アプリケーションを用いた位置関係の数値化を進めて、T細胞とB細胞間の機能連関を明らかにした 4年目となる本年は、T細胞とB細胞の共培養を主とした機能実験を進めると共に、シングルセル解析についてもより機能面にフォーカスした解析を進めていく。 引き続き多疾患に共通する新規治療薬の開発に向けて取り組んでいく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特にIgG4関連疾患におけるシングルセル解析のn数とコントロールのn数は順調に増やすことができており、結果の解析を進めることができている。一方で対象となる細胞の絶対的なトランスクリプトームマーカーを未だ発見できておらず、存在しない可能性も考慮している。他のサブセットとの可塑性も含めて検討を進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
T細胞とB細胞の共培養を主とした機能実験を進める。各種サイトカインとB細胞を培養し、実際にクラススイッチが誘導されるのか検討を行う。 また、シングルセル解析についてもリガンドーレセプターの発現解析を始めたとしたより機能面にフォーカスした解析を進めていく。
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