研究課題/領域番号 |
21KK0164
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
中尾 龍馬 国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (10370959)
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研究分担者 |
Lee Seohyun 東京大学, 定量生命科学研究所, 特任助教 (00847973)
矢原 寛子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 研究所, 日本学術振興会 特別研究員(RPD) (10757488)
安部 公博 国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, 主任研究官 (10748940)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2024年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2023年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 外膜小胞 / 細菌由来膜小胞 / 細菌膜小胞 / small RNA / 歯周病 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病の病態形成における OMV-sRNA の意義と分子機構の解明を目指し、OMV-sRNA を標的とした歯周病の診断や治療薬の開発を展望する。
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研究実績の概要 |
Porphyromonas gingivalis (Pg)の細胞、およびOMVのRNA-Seq解析を行った。その結果、細胞内・OMV内に蓄積する複数の新規small RNAを同定した。経時的なRNAの発現量の推移について、ノーザンブロットとReal-Time PCRにて解析を行った。その結果、時期特異的発現を示すものや、転写後プロセシングを受けるものがあることが明らかとなった。 また、Pgの形質転換法を新たに開発した。この新規の形質転換法は、これまでの電気穿孔法や接合伝達法と比較して、高い効率で形質転換することが可能であった。上記の新規small RNA遺伝子欠損株も当該手法により容易に作成することができた。 Pg野生株とIX型分泌機構 (T9SS) 欠損株の菌体及びOMVsを用いて、それらの微細構造と病原因子の局在を可視化できる凍結割断/走査型顕微鏡(SEM) 法の確立に取り組んだ。野生株の菌体の割断面と非割断面に対するA-LPS抗体と金コロイド二次抗体による免疫SEMでは、割断面の菌体外周と非割断面の菌体表層にシグナルを得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Pgの凍結割断法が間もなく確立できる見込みであり、sRNAの研究で成果があり、学会発表などを行った。
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今後の研究の推進方策 |
細胞内・OMV内の主要な新規small RNAの役割を明らかにするために、in silico解析によるターゲットmRNA予測とwet実験による検証、smallRNA遺伝子欠損株を用いたtranscriptomeやproteome解析、新規small RNA遺伝子の過剰発現系、発現・局在レポーター系の構築等を行う。 細菌及び細菌付属器、膜小胞などの微細構造を観察する凍結割断/走査型顕微鏡(SEM) 法を確立する。
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