研究課題/領域番号 |
21KK0167
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大江 真琴 金沢大学, 保健学系, 教授 (60389939)
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研究分担者 |
真田 弘美 石川県立看護大学, その他の部局等(外), 教授 (50143920)
土屋 紗由美 金沢大学, 保健学系, 助教 (30909635)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2024年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖尿病足潰瘍 / 予防 / 外来 / 看護 / インドネシア |
研究開始時の研究の概要 |
研究目的は、糖尿病足潰瘍発生予防プロトコルをインドネシアの外来に導入して、効果を検証し、実装上の課題を検討することである。インドネシアに糖尿病足潰瘍の発生予防プロトコルを用いる足外来を開設する(介入群)。足外来を導入しない医療機関(対象群)と糖尿病足潰瘍発症率を比較する。セカンダリーアウトカムとして、コストとQOLを調査し、両群を比較する。介入群では、足の所見、神経障害、血管障害を調査し、足潰瘍発症のリスクを検証することで、今後の示唆を得る。また、プロトコルから逸脱した事例を振り返り、実装上の課題を抽出する。
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研究実績の概要 |
インドネシアでは糖尿病患者数の増加に伴い、合併症である糖尿病足潰瘍の対策が喫緊の課題となっている。研究者らは2006年に日本の大学病院の外来において糖尿病足潰瘍の予防を目的とした、看護師主体の外来を開設し、リスクの同定からフットケアの実施、セルフケアに関する教育までのプロトコルを完成させ、糖尿病足潰瘍の1年間の累積発症率を0.2%にまで抑えてきた。本プロトコルをインドネシアの外来に導入すれば、糖尿病足潰瘍を効果的に予防することができる可能性がある。一方で、生活習慣や宗教、人種が異なる対象にこれらを導入するには、より対象に適した方法で導入する必要がある。本研究の目的は、糖尿病足潰瘍の新規発生予防のプロトコルをインドネシアの外来に導入し、その効果を明らかにするとともに、実装上の課題を検証することである。 昨年度は、インドネシアにおける糖尿病足潰瘍の新規発生予防のプロトコルを作成し、研究体制を準備した。今年度はインドネシアにおける糖尿病足潰瘍の新規発生予防のプロトコルの実装として、必要な環境、物品の準備およびインドネシアで研修を行い、プロトコルの実施に必要な技術提供を行うことを計画していた。 今年度の前半はCOVID-19のパンデミックにより、インドネシアへの渡航が叶わなかったため、現地の研究者とオンラインミーティングで調整し、外来の開設に必要な物品を輸送し、研修は5月にオンラインで実施した。研修は看護師2名が受講し、ヘルスコミュニティセンター2か所で外来開設の準備を進めた。3月にインドネシアに渡航し、現地の外来の準備状況を確認し、予定通り、次年度に糖尿病足潰瘍の新規発生予防のプロトコルの効果検証を開始することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前半はインドネシアへの渡航は叶わなかったものの、オンラインで研修を実施し、外来開設の準備を進めることができた。さらに、3月に現地に渡航して外来の準備状況を確認することができ、予定通り次年度より糖尿病足潰瘍の新規発生予防のプロトコルの効果検証を開始する準備が整った。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、糖尿病足潰瘍の新規発生予防のプロトコルの効果検証を開始する。具体的には、本プロトコルを導入したヘルスコミュニティセンター1施設と、従来通りのプロトコルを実施するヘルスコミュニティセンター1施設において、1年間追跡し、糖尿病足潰瘍の発症率を比較する予定である。
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