研究課題/領域番号 |
21KK0169
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 (2023) 九州大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
菊地 君与 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (40644737)
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研究分担者 |
イスラム ラフィクル 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (20815906)
錦谷 まりこ 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (40327333)
伊豆倉 理江子 九州大学, 医学研究院, 学術研究員 (80805292)
佐藤 洋子 九州大学, 医学研究院, 助教 (90778812)
池田 すばる 九州大学, 医学研究院, 助教 (40972675)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2025年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 母子保健 / 遠隔医療 / バングラデシュ / 母子継続ケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではバングラデシュの実証サイトにおいて周産期・母性期・乳児期まで対応する改良母子遠隔健診システムを構築・実装化する。そして、母子に継続ケアが提供されることで、バングラデシュにおける母子の疾病罹患率や死亡率が改善するかを明らかにすることを目的とする。 クラスターランダム化比較試験により、妊婦とその児を対象とし、遠隔での継続的な健診を実施する。研究のアウトカムとして、産前産後ケアの受診者率、健康状態の改善率、産後うつ率、妊娠・新生児合併症罹患率、児の栄養不良率とする。
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研究実績の概要 |
バングラデシュの農村部においては、母子継続ケアが十分に実現されていないことが課題となっている。そこで代表者等は、医療へのアクセスが困難な地域においても母子が継続的にケアを受けられるようにするため、ICTを利用した母子遠隔健診システムを構築し、母子への継続ケアを提供している。また、遠隔健診を行った地域の母子の疾病罹患率を、実施していない地域と比較することで、介入の有効性を示すことを目的とする。 2023年度は母子遠隔健診システムの有効性を調査するため、前年度に引き続きバングラデシュ国において実証サイトでの健診を実施した。研究開始より合計で母子488組に対し、2411回の健診を行ったことになる。また、日本側及びバングラデシュ側の研究者による報告会を毎月実施し、進捗の共有を行った。 研究チームメンバーの一部がバングラデシュを訪問し、ヘルスワーカーによる遠隔健診が適切に行われているかを実証サイトにおいてモニタリングした。また、同訪問中にバングラデシュと日本の研究チームで現状に関する報告などの研究交流を行い、引き続き密な研究協力体制をとっていくことを確認した。 研究発表としては、九州大学アジアウィークのシンポジウムにて発表を行った。また代表者はバングラデシュでの母子遠隔健診システムに関する研究の成果に対し、内閣府より「女性のチャレンジ賞」の特別部門賞を受賞した。本受賞については大学の定例記者会見やメディアでの報道があった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
代表者の所属先異動があり現地調査がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は前年度に引き続き母子への遠隔健診と介入が適切に行われているかのモニタリングを行う。
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