研究課題/領域番号 |
21KK0193
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分64:環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
岩田 久人 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (10271652)
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研究分担者 |
野見山 桂 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (30512686)
落合 真理 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 特任助教 (70612662)
渡邉 泉 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30302912)
飯田 緑 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 特別研究員 (50882396)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2024年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ワニ / 環境汚染物質 / メキシコ / リスク評価 / オミクス / 重金属 / 残留性有機汚染物質 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の全体構想は、淡水生態系の頂点に位置し、ワシントン条約附属書Ⅰ にリストされているメキシコのモレレットワニを対象に、環境汚染物質による影響を先端技術によって解析し、モニタリング基盤を確立することである。具体的には、ユカタン半島に生息するモレレットワニの複数の野生個体群から血液・鱗甲・爪を非侵襲的に採取し、多様な環境汚染物質の曝露を網羅的に測定するとともに、包括的な多元的オミックス解析をおこない、野生個体群への影響とその至適バイオマーカーを明らかにする。これら極めて限定された試料から化学物質汚染と影響に関する情報を最大限に引き出すことで、次世代型モニタリングの基盤を開発したい。
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研究実績の概要 |
今年度、メキシコ側の研究代表者であるBUENFIL ROJAS Asela Marisolを日本側研究者(岩田)の研究室に外国人研究員として招聘した。8月から現在まで岩田の研究室に在籍して、岩田とともに本課題に取り組んでいる。同時に、前年度までに採取されたワニの爪・鱗甲・血液の試料を空輸する手続きを進め、ドライアイスで凍結した状態でメキシコ側から日本側に試料を輸入した。また年度初めに、日本側研究グループとMarisolで会議をおこない、試料の解析方法や今後の研究の推進方策について議論した。 輸入した試料は日本側研究グループの各担当者に送付し、試料の分析を始めている。具体的には、血液・鱗および爪を対象に、金属および微量元素(Cu、Zn、Se、As、Ag、Cd、Sn、Cs、Hg、Pbなど)および残留性有機汚染物質(ポリ塩化ビフェニル(PCBs)、ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDTs)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDEs)、パーフルオロアルキル物質(PFASs)など)を分析している。トランスクリプトーム(約10,000の転写物)解析については、鱗試料から十分量のRNAを抽出するための条件を検討している。また、血液試料からメタボローム(数百の脂質、炭水化物、アミノ酸、ホルモン)を測定するため、分析条件の最適化などの準備を進めている。 一方、今年度もメキシコ側で追加のフィールド調査を進め、十分な数の試料を採取することに成功した。日本側研究グループは必要な機材等を送付して、フィールド調査を支援した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度も前半はコロナウィルス感染拡大の影響を受け、調査・研究の一部に支障が出たが、後半は感染の収束に伴い、活動は正常に戻りつつある。メキシコ側の研究代表者であるBUENFIL ROJAS Asela Marisolを日本側研究者(岩田)の研究室に外国人研究員として招聘したことにより、コミュニケーションが円滑になり、前年度から今年度前半にかけて停滞していた研究の遅れを取り戻しつつある。メキシコからのワニ試料の輸入についても無事に成功した。また、今年度もメキシコ側で追加のフィールド調査を進め、十分な数の試料を採取することに成功している。したがって、進捗状況は「おおむね順調に進展している」と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は輸入したワニ試料の分析を進める。具体的には、血液・鱗および爪を対象に、金属および微量元素(Cu、Zn、Se、As、Ag、Cd、Sn、Cs、Hg、Pbなど)および残留性有機汚染物質(ポリ塩化ビフェニル(PCBs)、ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDTs)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDEs)、パーフルオロアルキル物質(PFASs)など)を測定する。血液・鱗試料のトランスクリプトーム(約10,000の転写物)とメタボローム(数百の脂質、炭水化物、アミノ酸、ホルモン)についても測定条件の最適化を終了し、本格的に測定を開始したい。また日本側研究者とメキシコ側研究者で得られたデータを共有し、今後の研究の推進方策について議論したい。 一方、今年度採取したワニ試料の輸入についても手続きを始め、次年度内に試料を入手できるように準備したい。
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