研究課題/領域番号 |
21KK0198
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
難波 大輔 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (10380255)
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研究分担者 |
古徳 純一 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (70450195)
早水 桃子 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (00785727)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2023年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2022年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 上皮幹細胞 / 表皮角化幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは、深層学習を用いた画像認識と状態空間モデルによる物体追跡アルゴリズムを組み合わせることで、DeepACTと呼ばれる新しい自動細胞追跡システムと培養ヒト幹細胞の品質管理法の開発に成功した。本研究課題は、この技術を海外共同研究者が確立した他のヒト重層扁平上皮幹細胞培養系に応用し、高い可塑性を持つ重層扁平上皮を用いた、新しい再生医療のための基盤技術を創出するものである。
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研究実績の概要 |
培養ヒト幹細胞を用いた再生医療の普及や産業化のためには、培養幹細胞の品質管理法の開発が喫緊の課題である。申請者らは、深層学習を用いた画像認識と状態空間モデルによる物体追跡アルゴリズムを組み合わせることで、DeepACTと呼ばれる新しい自動細胞追跡システムの開発に成功し、位相差顕微鏡によるタイムラプス画像の細胞動態解析から培養中のヒト表皮幹細胞を非侵襲的に同定することに成功した。この方法は、幹細胞培養管理のデジタル・トランスフォーメーション (DX)に基づいた新しい再生医療用培養幹細胞の品質管理法として期待される。海外共同研究先は、表皮だけでなく、様々な種類のヒト重層扁平上皮幹細胞培養系を確立し、これら幹細胞の可塑性を利用して再生医療に応用しようとしてる。本研究課題は、申請者らが開発したこの技術を、海外共同研究者が確立した他のヒト重層扁平上皮幹細胞培養系に応用し本技術の汎用性を向上させ、重層扁平上皮幹細胞を非侵襲的に同定する方法を確立する。重層扁平上皮幹細胞は、高い可塑性を持ち、他の重層扁平上皮を互いに再生することができることから、本研究は、幹細胞培養管理のDXを推進する若手研究者を育成しつつ、患者の状態に合わせて、最適な幹細胞ソースを選択する、新しい再生医療のための基盤技術を創出するものである。
本年度は、ヒト表皮角化幹細胞の動態解析を行い、細胞外環境の一つである温度が、幹細胞動態を制御することを見出し、論文を発表することが出来た。現在、温度による幹細胞動態が培養幹細胞品質に与える影響を定量的に解析する手法を開発中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍であり海外共同研究先に訪問することは出来ていないが、メールの交換やZoomなどを用いて、共同研究を円滑に進めている。本年度は、特にヒト表皮角化幹細胞に注目して、研究を進め、海外共同研究先と共同で、その動態を制御する新たな細胞外環境の同定に成功し、論文化することが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
温度によるヒト表皮角化幹細胞動態制御の詳細な分子機構と、温度をパラメーターとして、我々が開発したDeepACTによる培養幹細胞の品質管理法に活かす。また、今後は海外共同研究先に赴き、共同研究先が有する他の上皮系幹細胞でも検証する。
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