研究課題/領域番号 |
21KK0199
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
長瀬 健一 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (10439838)
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研究分担者 |
高橋 宏信 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00710039)
有坂 慶紀 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (70590115)
山田 創太 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 特任助教 (00847379)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2024年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 温度応答性高分子 / 機能性界面 / バイオ界面 / 細胞分離 / 細胞組織 / 幹細胞 / 再生医療 / 組織工学 |
研究開始時の研究の概要 |
本国際共同研究では、間葉系幹細胞を用いた細胞組織の作製を可能にする機能性界面の開発を行なう。温度応答性高分子をナノレベルの薄さで精密に材料界面に修飾する。その際、①幹細胞の高密度化、②細胞配向性の制御、③多種細胞との共培養の3つのアプローチにより幹細胞組織の作製に最適化された機能性界面の開発を行なう。これにより、幹細胞の治療効果を最大限に引き出す機能性界面を開発し、幹細胞治療を革新的に発展させることを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は、米国ユタ大学との国際共同研究により、再生医療に用いる幹細胞組織を作製するための機能性バイオ界面を開発することを目的としている。 令和4年度は、配向化幹細胞組織を作製するために、温度応答性のパターン化培養皿を作製した。温度応答性高分子であるpoly(N-isopropylacrylamide)(PNIPAAm)を修飾した細胞培養皿に、Acrylamide、水溶性カンファーキノンの水溶液を滴下した。その後、各種のストライブ状の幅を有するすフォトマスクを被せ、UV光照射によりAAmを光重合させてライン状のパターン構造を有する温度応答性培養皿を作製した。この培養皿では、PNIPAAmは細胞接着部位、PAAmは非接着部位として機能する。 PNIPAAm、PAAmの幅や比率を変化させた様々なパターン間隔を有する培養皿を作製し、ヒト骨髄由来間葉系幹細胞を播種したところ、PNIPAAm: PAAm=1:1、およびPNIPAAm: PAAm=2:1の条件で間葉系幹細胞の配向が確認できた。さらに、培養を行うことで、配向化された間葉系幹細胞シートが作製できた。一方、PAAmの修飾を行っていないPNIPAAmのみの培養皿では、様々な角度でヒト骨髄由来間葉系幹細胞が接着しており、配向していない細胞シートができることを確認した。 これらの結果より、パターン化温度応答性培養皿の最適設計、骨髄由来間葉系幹細胞シートの作製条件の最適化により、効率的な配向性間葉系幹細胞シートの作製が可能であることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度に予定していた機能性パターン化培養皿の作製、および、間葉系幹細胞シートの作製に着手し、間葉系幹細胞シートを配向させる機能性パターン化培養皿の各種条件を検討することができた。これらの理由より当初の計画どおり順調に進捗しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、令和4年度に引き続き間葉系幹細胞の機能向上を促す機能性バイオ界面の作製を行う。さらに、間葉系幹細胞との親和性を促す因子を機能性バイオ界面に導入することで、間葉系細胞組織作製を効率化する試みを行う。
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