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ネットワークの多様性と競合フローとの親和性を考慮した機械学習による輻輳制御の探究

研究課題

研究課題/領域番号 21KK0202
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))

配分区分基金
審査区分 小区分60060:情報ネットワーク関連
研究機関福島大学

研究代表者

内海 哲史  福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (60605971)

研究期間 (年度) 2022 – 2024
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
キーワードBBR / TCP Hybla / 輻輳制御アルゴリズム / 解析モデル / 機械学習 / 公平性 / インターネット / CUBIC / Copa / 非輻輳遅延 / 輻輳制御 / 親和性 / 多様性
研究開始時の研究の概要

これまで研究開発を進めてきた高性能インターネット輻輳制御機構について、実際のインターネット環境への普及を目指し、機械学習によるアプローチを取り入れて、以下のように基課題を発展させる。
【発展性1】ネットワーク環境の多様性を考慮し、高性能を実現させる。
【発展性2】 ボトルネック回線において競合するフローとの親和性を考慮する。
本国際共同研究による国内外の強力な共同研究者との有機的な協力関係のもと、機械学習を用いたインターネット輻輳制御に関する研究テーマにおいて、世界トップクラスの成果を挙げることを目標とする。

研究実績の概要

【具体的内容】本研究では、基課題(20K11786: バッファリング遅延ゼロ・100%リンク利用率を達成する理想的な輻輳制御の追求)を次のように発展させることを目的とする。
[発展性1] ネットワーク環境の多様性を考慮し、高性能を実現させる。
[発展性2] ボトルネック回線において競合するフローとの親和性を考慮する。
本研究においては、機械学習によるアプローチを取り入れて、これらの発展性を実現することを目的とする。また、その前段階として、機械学習をもちいない数学的な解析モデルによるアプローチによる方策も検討した。その結果、2024年度の研究実績として、(研究実績1)数学的な解析モデルをもちいることにより、インターネット環境下において、輻輳制御アルゴリズムTCP Hyblaフローのパケット送信速度を推定できることを確認した。さらに、(研究実績2)機械学習アルゴリズムにより、インターネット環境下において、BBRフローのパケット送信速度を高精度で推定できることを確認した。
【意義】数学的な解析モデルによるアプローチと機械学習によるアプローチにより、ネットワーク多様性と競合フローとの親和性を考慮した輻輳制御アルゴリズムの改善を目的に、インターネット環境下において、輻輳制御アルゴリズムTCP HyblaとBBRのパケット送信速度を推定した。
【重要性】これらのパケット送信速度推定手法を利用することで、異なる輻輳制御アルゴリズム間での優れた公平性を実現できることが期待できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

数学的な解析モデルによるアプローチと機械学習によるアプローチにより、ネットワーク多様性と競合フローとの親和性を考慮した輻輳制御アルゴリズムの改善を目的に、インターネット環境下において、輻輳制御アルゴリズムTCP HyblaとBBRのパケット送信速度を推定することができたため。

今後の研究の推進方策

数学的な解析モデルによるアプローチと機械学習によるアプローチによる輻輳制御アルゴリズムのパケット送信速度推定手法を適用することで、インターネット環境下において、高スループット・低遅延・優れた公平性を実現できる輻輳制御アルゴリズムを開発し、そのアルゴリズムを評価する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] インターネットにおけるふくそう制御アルゴリズム2023

    • 著者名/発表者名
      内海哲史
    • 雑誌名

      電子情報通信学会通信ソサイエティマガジンB-plus

      巻: 65

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 輻輳制御アルゴリズムCopaの解析2024

    • 著者名/発表者名
      狩野 佳祐・内海 哲史
    • 学会等名
      電子情報通信学会 総合大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 実インターネット環境下における輻輳制御アルゴリズムの性能評価2024

    • 著者名/発表者名
      内海 哲史
    • 学会等名
      東北大学 電気通信研究所 情報通信共同研究拠点 令和5年度 共同プロジェクト 研究発表会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 国際会議SIGCOMM 2023参加報告:国際会議SIGCOMMと輻輳制御2024

    • 著者名/発表者名
      内海 哲史
    • 学会等名
      電子情報通信学会ネットワークシステム研究会(NS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 機械学習に基づく競合フローの輻輳制御アルゴリズムとパケット送信速度の推定2023

    • 著者名/発表者名
      石川 潤也・内海 哲史
    • 学会等名
      電子情報通信学会ネットワークシステム研究会(NS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 実インターネット環境下における輻輳制御アルゴリズムの性能評価2023

    • 著者名/発表者名
      小松原 舞・内海 哲史
    • 学会等名
      電子情報通信学会ネットワークシステム研究会(NS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 機械学習に基づく実インターネット環境下におけるBBRのパケット送信速度推定2023

    • 著者名/発表者名
      大場 楓也・内海 哲史
    • 学会等名
      電子情報通信学会ネットワークシステム研究会(NS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 解析モデルに基づく実インターネット環境下におけるTCP Hybla のパケット送信速度推定2023

    • 著者名/発表者名
      富田 隆文・内海 哲史
    • 学会等名
      電子情報通信学会ネットワークシステム研究会(NS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] A New Congestion-Based Congestion Control for Low Latency and Low Packet Drop Rate2023

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Utsumi, Go Hasegawa
    • 学会等名
      2023 Fourteenth International Conference on Ubiquitous and Future Networks (ICUFN)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Improving Inter-Protocol Fairness Based on Estimated Behavior of Competing Flows2022

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Utsumi, Go Hasegawa
    • 学会等名
      International Federation for Information Processing (IFIP) Networking 2022 Conference
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 輻輳制御アルゴリズムと解析モデルと公平性(あるいは親和性)2022

    • 著者名/発表者名
      内海哲史
    • 学会等名
      電子情報通信学会 ネットワークシステム研究会(NS)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2022-02-08   更新日: 2024-12-25  

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