研究課題/領域番号 |
21KK0266
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43060:システムゲノム科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
吉川 治孝 徳島大学, 先端酵素学研究所, 助教 (60709567)
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研究期間 (年度) |
2022 – 2024
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
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キーワード | リボソーム / プロテオミクス / サイズ排除クロマトグラフィー / がん / プロテオーム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
翻訳装置リボソームは、がん細胞ではその合成過程の活性化により合成量が増え、その結果がん細胞の成長と増殖に必要なタンパク質量を供給できる。近年では、そのリボソーム自体が構成を変化させることで、疾患特異的な翻訳を行なう特殊なリボソームの存在が考えられている。本研究では臨床サンプルを用いて、組織レベルでの特殊なリボソームの同定とその分子的な実体を解明することで、特殊なリボソームを標的とする疾患治療戦略に繋げる。
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研究実績の概要 |
本研究では、必要なサンプル量と分析感度の問題からいまだ手つかずのままである臨床検体を用いた特殊化リボソーム解析を、研究代表者が開発した効率的かつ高感度なリボソーム分離法Ribo Mega-SECを用いて解析する。そして海外共同研究者が確立している最新のプロテオーム解析技術を融合させることで、がん組織中の特殊化リボソーム解析法を確立し、特殊化がん原リボソームの分子的実体と細胞内機能、細胞がん化との関連を解明することを目的としている。 本年度は次年度に本格的に開始する本研究の準備や渡航に向けた調整等を行なっており、その準備状況は順調に進んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は交付申請のみ行っており、次年度に本格的に行なう本研究の準備を行なっており、計画通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は計画通り、食道がん組織由来のリボソームを分離する実験系を確立するとともに、渡航先で確立されている高感度プロテオーム解析法を習得する。これらの方法を融合することで、臨床検体からも高感度にリボソームを解析できる実験系の確立を目指す。
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