気孔の閉口の起点のシグナル分子としてCa2+が孔辺細胞質内に流入するが,Ca2+流入に関わる分子実態や制御メカニズムは明らかではない.これを新規に見出し,細胞収縮時におけるCa2+流入の関与を証明できれば,気孔閉鎖時の分子メカニズムの全貌を明らかにすることができる. 本国際共同研究によってシロイヌナズナの孔辺細胞におけるCa2+の細胞内動態の実時間測定と単一細胞を用いた協奏的電気生理学測定に関して世界的権威であるSchroeder教授とCosta教授の研究室において迅速な実験操作の技術と的確なアドバイスを得て,気孔閉鎖時の新規Ca2+イオンチャネルの重要性を世界に先駆けて発信する.
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