研究課題/領域番号 |
21KK0285
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
坂本 寛和 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (40724349)
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研究期間 (年度) |
2022 – 2025
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
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キーワード | アピコプラスト / アピコンプレクサ / プロテオミクス / 細胞内共生 / 葉緑体 / パーキンサス |
研究開始時の研究の概要 |
マラリア原虫に代表される寄生性単細胞真核生物の一群であるアピコンプレクサ門原虫は、細胞内に葉緑体起源のオルガネラをもつ(以降’原虫葉緑体’)。原虫葉緑体は光合成能力を喪失しているが生存に必須である。しかし、その普遍的な生理学的意義は解明されていない。研究代表者は、独自ゲノムすらも喪失した最も退化した原虫葉緑体をもつパーキンサスに着目している。本研究では、研究代表者自身が開発したパーキンサスの遺伝子組み換え細胞作出技術と、マラリア原虫葉緑体の生化学実験系で世界をリードするスタンフォード大学Yeh博士との国際共同研究を実施し、異なる生物種から原虫葉緑体の機能解析を実施する。
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研究実績の概要 |
マラリア原虫に代表される寄生性単細胞真核生物の一群であるアピコンプレクサ門原虫は、細胞内に葉緑体起源のオルガネラをもつ(以降’原虫葉緑体’)。原虫葉緑体は光合成能力を喪失しているが生存に必須である。しかし、その普遍的な生理学的意義は解明されていない。研究代表者は、独自ゲノムすらも喪失した最も退化した原虫葉緑体をもつパーキンサスに着目し、その必須機能の解析を推進している。本研究では、研究代表者自身が遺伝子組換え細胞作出技術を改良したパーキンサスの葉緑体のプロテオームを解析することを目的に、BioIDによるマラリア原虫葉緑体のプロテオーム解析に実績のあるスタンフォード大学Yeh博士との国際共同研究を推進している。令和5年10月からYeh研究室に滞在し、実験環境を整備するとともに、本研究の基本的な実験を実施した。また、同定されたタンパク質の機能解析について、原虫葉緑体維持に必須な因子を同定するための効率的な遺伝子破壊法を開発する必要性について議論し、海洋性光合成真核生物であるケイソウ類における新たな遺伝子導入法と遺伝子破壊法の適用可能性について検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
visa取得に時間を要し、予定の滞在開始時期が5ヶ月以上遅延したため。
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今後の研究の推進方策 |
原虫葉緑体プロテオーム解析のための細胞株を揃え、プロテオーム解析を実施する。また、同定された葉緑体タンパク質の機能解析のための遺伝子破壊法について、渡航滞在先で計画した実験を実施するためのプラスミドを購入、クローニングし、渡航先にてそれらを用いた遺伝子導入法を習得する。
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