研究課題/領域番号 |
22240090
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍診断学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
稲澤 譲治 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (30193551)
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研究分担者 |
小崎 健一 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (50270715)
井上 純 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (50568326)
井本 逸勢 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30258610)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
50,180千円 (直接経費: 38,600千円、間接経費: 11,580千円)
2012年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2011年度: 15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2010年度: 21,060千円 (直接経費: 16,200千円、間接経費: 4,860千円)
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キーワード | 難治がん / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子 / ゲノム / エピゲノム / マイクロRNA / DNAメチル化 / 分子標的薬 |
研究概要 |
大量オミックス情報を基盤としたがん個別化医療の実現に大きな期待が寄せられている。今回の研究では、がん関連マイクロRNAに着目し、個性診断法開発と治療への応用を視野に、がん抑制性マイクロRNAのハイスループット・スクリーニング系を独自に構築し、これらを用いることで各種がんにおけるがん抑制性マイクロRNAを探索し、口腔がんのmiR-193a、miR-137、miR-218、さらにmiR-596と標的遺伝子LLGLS3BP、肝細胞がんのmiR-124、miR-203、子宮体がんのmiR-152など同定し、さらにそれぞれの標的遺伝子候補を明らかにした。また、がんの悪性特性の中でも浸潤・転移能の獲得は難治がん特性としてその克服が焦眉の課題である。浸潤転移と密接に関与するEMT関連分子を探索した。大腸がんEMT制御転写因子SIX1を同定し、さらに、口腔扁平上皮がん(OSCC)細胞株の解析によるWntシグナル関連遺伝子群の発現解析とDNAメチル化解析から、間葉系細胞株特異的DNA過剰メチル化により発現抑制されるWNT7AとWNT10Aを見出した。これにより、miR-200-ZEB1-WNT7A-CDH1経路が明らかになった。また、WNT7AとWNT10AのDNA過剰メチル化はOSCC症例の悪性度の相関が判明した。オートファジー関連遺伝子LC3Av1の構造を明らかにするとともにそのがん抑制機能を示した。MeDIP-chip法による網羅的メチル化解析と網羅的発現解析を組み合わせた統合的解析から、DNA過剰メチル化により発現抑制される肝細胞がん抑制遺伝子MZB1を同定した。
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