配分額 *注記 |
47,580千円 (直接経費: 36,600千円、間接経費: 10,980千円)
2012年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2011年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2010年度: 30,550千円 (直接経費: 23,500千円、間接経費: 7,050千円)
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研究概要 |
日本の地質は多様で活火山国であるが故に土壌中の重金属類のバックグラウンドは欧米と比べると高くなる傾向がある.本邦の自然環境の特殊性を勘案し,科学的合理性に基づいた環境基準の策定が不可欠である.本研究は,多元的な土壌環境基準の策定のための計測・計量方法の考案と,リスク評価手法の技術開発を行う. 主として秋田県小坂町小坂川流域をモデルフィールドに選定し,流域をポリゴンに分割し,各ポリゴンや支流の水質を定点観測し,あわせてGIS(地理情報システム)を用いて,各ポリゴンの土地の利用状況を解析し,河川水の重金属濃度の変化と各ポリゴンでの土地利用との関係を明らかにした.その結果,小坂川流域では,土地利用(田畑,建設用地,森林等)の状況よりも,休止鉱山や工場からの排水が河川水の重金属濃度に大きく影響していた.さらに,現在鉱山廃水処理が行われていない休廃止鉱山が,河川水の環境に大きく影響していることを定量的に明らかにすることができた.
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