研究課題/領域番号 |
22248032
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
甲斐 知恵子 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10167330)
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研究期間 (年度) |
2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2010年度: 17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
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キーワード | モノネガウイルス / モービリウイルス / 転写制御 / CAGE / 病原性 |
研究概要 |
我々はこれまでに、モービリウイルス3種(麻疹ウイルス、牛疫ウイルス、イヌジステンパーウイルス)において組換えウイルス作出技術を確立し、遺伝子から感染個体にわたる研究を積み重ねてきた。特に、これらのウイルスがターゲット細胞へ感染した後の宿主細胞の遺伝子発現動態をマイクロアレイ解析によって検索した結果、モービリウイルスが引き起こす宿主応答は、細胞種によって全く異なることを明らかにした。しかしこれらの現象は、どのようなプロモーターと転写因子が活性化されることにより生じたのか、ウイルスはどのようにその引き金を引くのか、また細胞種によって異なる反応を生じさせるのはなぜか、などは全く謎である。 そこで本研究課題では、近年開発されたCAGE(cap analysis gene expression)法と次世代シークエンサー技術を基に、情報統計学的解析により、モービリウイルスが引き起こす宿主細胞の転写制御ネットワークの全容を明らかにすることを目的とした。この解析には、定時期に細胞内で発現する全てのmRNAの5'末端配列情報が必要であり、これを得るために、CAGEタグと呼ばれる5'末端から20塩基の配列を含むcDNAをライブラリーとして作製する必要がある。そこで本年度では、マイクロアレイ解析と同条件の継時的解析に必要なRNA量を算出し、それに用いる各ウイルスの調製を開始した。 研究開始後、基盤S採択の内定を受け、規則によって基盤Aを辞退することとなった。
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