研究課題/領域番号 |
22340053
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中村 隆司 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50272456)
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連携研究者 |
近藤 洋介 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00455346)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
19,240千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 4,440千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2011年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2010年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | 原子核(実験) / 不安定核 / 非束縛核 / 核力 / 中性子検出器 / 不安定核ビーム / 殻構造の破れ / 中性子過剰核 |
研究概要 |
本研究の目的は、強く束縛した安定核から非束縛状態の中性子超過剰核(非束縛核)にいたる核子多体系の統一的な理解を目指し、とりわけ研究の遅れている中性子過剰な非束縛核に焦点をしぼり、その特異構造を解明することである。そのため、1)高精細な中性子検出器を開発し、また、2)高強度の不安定核ビームを用い、分解反応によって非束縛核を生成し、不変質量法によりそのエネルギー準位と崩壊幅を決定する実験を行った。大立体角の中性子検出器NEBULAを完成させ、不安定核ビームの分解反応を用いて三体力の解明にも重要とされる非束縛核25O,26Oを生成し、また、殻構造の破れやハロー構造の解明にも繋がる非束縛核13Beの核分光にも成功した。さらに、本研究では、より高分解能で、3中性子以上の同時測定を目指し、高精細化されたプラスチックシンチレータから成る新型の中性子検出器(HIME)を開発した。そのプロトタイプを完成させ、設計通りの時間・位置分解能が得られることを確認した。さらに、モジュール化された中性子検出器に特化したシミュレーションコードを開発した。これらは非束縛核の研究の飛躍的な展開の契機となる成果である。
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