研究課題
基盤研究(B)
氷点下を含む外気温の変動にも関わらず,その肉穂花序の温度を約20℃程度に維持できる恒温性を有する植物であるザゼンソウの温度制御機構に存在する省エネルギー特性を提供するメカニズムの一つとして,その地下器官(特に茎部)の役割に関して多くの知見を得ることができた.生体を用いた実験とシミュレーションから,ザゼンソウの茎は,花序から球茎方向への熱を伝え難く,球茎から花序方向へ熱を伝えやすいと推測できる.ザゼンソウの茎の長さはおおむね20 cm程度であり,その熱伝導は地中の安定な熱を伝えやすい方向となっていることから,ザゼンソウの茎は花序の温度安定度に大きく貢献しているものと思われる.
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