研究課題
基盤研究(B)
増殖因子固定化能を有し、かつ自発的なゲル化が可能なヘパリン導入コラーゲンを開発し、肝細胞の培養ならびに移植用基材としての有効性を示した。さらに、肝臓の脱細胞化技術を最適化し、精緻な血管網を有する肝臓の鋳型を構築した。本鋳型に対して血管内皮細胞および肝細胞を播種し、臓器培養することにより、組織工学的肝臓の初期構造体を得ることに成功した。この構造体は血液体外循環が可能であり、移植用肝臓代替物としての有効性が期待された。以上より、本研究で開発した技術は実用的肝組織工学技術になり得るものと期待された。
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