研究課題/領域番号 |
22360372
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 神戸大学 (2012) 広島商船高等専門学校 (2010-2011) |
研究代表者 |
笹 健児 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 准教授 (10360330)
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研究分担者 |
寺田 大介 水産総合研究センター, 水産工学研究所, 研究員 (80435453)
塩谷 茂明 神戸大学, 自然科学系先端融合研究環重点研究部, 教授 (00105363)
小林 英一 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 教授 (90346289)
若林 伸和 神戸大学, 大学院・海事科学研究科, 教授 (60242351)
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研究協力者 |
INCECIK Atilla University of Strathclyde, United Kingdom, Prof
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2012年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2011年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2010年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 船体運動 / 貨物損傷 / 甲板加速度 / ラッシング張力 / 数値解析 / 統計解析 / 荒天波浪 / 海上輸送 / 荒天航海 / ラッシング / 車両貨物 / 数値計算 / 時系列応答 / 振動応答 / 波浪予報 / 加速度 |
研究概要 |
船舶による海上輸送は陸上輸送と異なり、複雑な自然条件のもとで運航することが求められ、特に波浪中の船体運動による影響を正確に反映させることが必要となる。船舶海洋工学の分野にて高度な耐波理論が構築されてきたが、実運航にて最も重要となる船体運動と貨物への衝撃に関する研究事例について、実海域でのデータによる検証例は非常に少ない。本研究では車両貨物を積載する大型フェリーを対象に、長期間にわたる船体運動、甲板加速度、仮想貨物に作用するラッシング張力を連続計測できるシステムを構築した。さらに船体運動と貨物への衝撃力の関係をデータにより明らかとすることができただけでなく、2011 年 3 月 11 日に発生した東北地方での東日本大震災・大津波時における船舶の挙動をデータ記録することができた。当時、船舶は宮城県沖を航行しており、震源地からきわめて近い海域にいたため、極めて貴重なデータを得ることができた。データ特性を分析したところ、津波だけでなく、海震発生時に 10Hz 程度の高周波数で加速度の顕著な応答が見られ、陸上施設だけでなく海上に浮く船舶にも類似した振動現象が確認された。さらに荒天時における船体運動と車両甲板に生じる加速度、ラッシング張力の関係についても統計的に明確にでき、前者は縦揺れ、後者は横揺れによってある程度説明できるが、両者を入力とした動的な車両貨物のラッシング張力を推定する数値解析プログラムを構築中であり、本研究にて得られた実海域データをもとに早急に完成、拡張する。
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