配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2012年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2011年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2010年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
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研究概要 |
ナノ粒子スラリーの高速・高効率連続濾過を可能にするスラリーの前処理として,高分子電解質によるナノ粒子の塊状凝集を検討した.500nmのアルミナ粒子を,ポリカルボン酸アンモニウムを使って塊状凝集させた.粒子が最も分散する添加量よりも多めにポリカルボン酸アンモニウムを添加することで粒子は塊状に凝集した.凝集メカニズムを詳細に検討するために,ポリマー濃度,スラリーpH,イオン濃度の影響をそれぞれ個別に検討した.その結果,高分子電解質を良分散状態の時よりも過剰に添加して起こる塊状凝集は,未吸着ポリマーが引き起こすディプレッション効果が主要因ではなく,むしろ解離した対イオンによるイオン濃度の上昇によって,電気二重層及び高分子電解質吸着層が圧縮されたことによって引き起こされていると結論された.また塊状凝集スラリーから得られる沈降堆積層は,通常の凝集剤で凝集させたスラリーから得られる堆積層と比べて流動性が良いことも明らかとなった.
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