研究課題/領域番号 |
22370056
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
臼倉 治郎 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (30143415)
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研究分担者 |
鈴木 元 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80236017)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2012年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2011年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2010年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | アクチン / 空間構造 / 細胞骨格 / 核膜 / 電子顕微鏡 / 中間径線維 / 微小管 / ストレス線維 / アクチン線維 / 細胞周期 / ネスプリン / 生物物理 / ミオシン / 制御タンパク質 / 発生・分化 |
研究概要 |
アクチン線維の細胞内(特に核膜周囲)の空間構造を明らかにするため、クライオ電顕法、フリーズエッチング法、水中原子間力顕微鏡法など多様な方法を用いた。 アクチン線維は細胞内においてストレス線維を形成することは知られているが、ストレス線維を形成しないときも数本の束を形成することが多い。そして、免疫細胞化学的にはこれらの線維に沿って多くのミオシンIIが存在する。しかし、その構造は特定できないので、ミオシンは形成されないか、きわめて断片的な線維形成に留まっていると考えられる。一方、光学顕微鏡によるlive cell imagingで解析できなかったが、多くのアクチン線維やストレス線維が核膜表面に達していることが明確になった。また核膜表面は中間径線維(ビメンチン)で覆われており、核膜表面近傍ではアクチン線維に伴行するためアクチン線維の停止位置は確認できなかった。しかし、アクチン線維は核膜孔近傍より伸び出していると考えられる。また、アクチンの方向性は核膜に向かうものと、核膜からで行くものが認められた。一方、ビメンチンは核膜孔形成タンパク質から伸びていると考えられる。核膜にはアクチン結合能を有する膜タンパク質であるネスプリン1が多量に存在することも明らかにした。
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