配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2012年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2011年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2010年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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研究概要 |
本研究では,新規のNAD+還元4量体ヒドロゲナーゼをもつ水素酸化菌の培養法とそのヒドロゲナーゼ酵素の精製法および活性測定方法を開発し,また,酸素耐性をもつ膜結合性ヒドロゲナーゼ(MBH)については,その空気酸化型,水素還元型および酸化剤を用いた超酸化型のX線結晶解析に成功した.MBHの全体構造やNi-Fe活性部位の配位子構造は,いわゆる酸素耐性をもたない標準型の[NiFe]ヒドロゲナーゼとほとんど差異が無かった.しかし, Ni-Fe活性部位のもっとも近くに位置する鉄-硫黄クラスターが,従来まで知られていた[4Fe-4S]-4Cys型ではなく,新規の[4Fe-3S]-6Cys型の構造をもつことを見出した.また,MBHは,O_2にさらされたとき,この[4Fe-3S]-6Cys型の鉄-硫黄クラスターが特徴的な構造変化を起こすことを見出し,この構造変化こそが本酵素の酸素耐性の本質であることを提案し,それを2011年のNature誌に発表した.
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