研究分担者 |
中矢 雄二 愛媛大学, 農学部, 客員教授 (00036427)
藤原 拓 高知大学, 自然科学系, 教授 (10314981)
黒田 久雄 茨城大学, 農学部, 教授 (20205256)
加藤 亮 東京農工大学, 農学研究院, 准教授 (10302332)
斎藤 広隆 東京農工大学, 農学研究院, 准教授 (70447514)
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配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2012年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2011年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2010年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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研究概要 |
本研究により,農業集落排水施設,特に活性汚泥法の施設は,高い医薬品除去能力を有する一方で,処理水中には多様な医薬品が残存する可能性のあることが分かった.ただし,今回調査した 15 成分の医薬品の処理水中濃度は,全て,生態系に悪影響を及ぼす濃度には達しておらず,今後の予防的観点から,詳細な評価を行う候補と考えられたのは,Ketoprofen(解熱鎮痛消炎剤)のみであった.処理水を無希釈で灌漑水として利用した水田は,Ketoprofen を含む多くの医薬品の除去機能を有し,医薬品の経時的な土壌蓄積や,水稲可食部への医薬品の移行は認められなかった.従って,処理水の水田への利用は優れた処理水再浄化法であると考えられた.
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