研究課題/領域番号 |
22390043
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 東京医療学院大学 (2012) 日本医科大学 (2010-2011) |
研究代表者 |
佐久間 康夫 東京医療学院大学, 保健医療学部, 教授 (70094307)
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研究分担者 |
加藤 昌克 東京医療学院大学, 保健医療学部, 教授 (90143239)
木山 裕子 日本医科大学, 医学部, 講師 (60234390)
近藤 保彦 帝京科学大学, 生命環境学部, 准教授 (00192584)
折笠 千登世 日本医科大学, 医学部, 講師 (20270671)
濱田 知宏 日本医科大学, 医学部, 助教 (90312058)
石井 寛高 日本医科大学, 医学部, 助教 (20445810)
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連携研究者 |
濱田 知宏 日本医科大学, 医学部, 助教 (90312058)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2012年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | エストロゲン受容体 / 内側視索前野 / 性的二型核 / オキシトシン / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン / GABA / ソマトスタチン / 成長加速 / プロモータ / 転写調節 / 性的二型 / 細胞移動 / GnRH / NKCC1 / 遺伝子発現制御 / 部位特異性 / 視床下部腹内側核 / 選択的細胞死 / エストロゲン / 性行動 / 性差 |
研究概要 |
エストロゲン受容体(ER)α遺伝子の転写翻訳調節に関わる塩基配列を解析し、5'上流側のプロモータがERα分子の組織特異的・時期特異的発現に関わること、メッセージのレベルでは転写の過程でもalternatesplicingによりさまざまなmRNAバリアントを生じて翻訳効率やmRNAの安定性の調節に関わることを、ラット、マウス、ヒトで明らかにした。新たにERα分子の断片、Eisoformが、エストロゲン作用の分子レベルでの調節に関与する知見を得た。本実験計画の当初の主要な目標であったラット内側視索前野の性的二型核(SDN-POA)の生成機序について、ERα0/Bプロモータに蛍光タンパク遺伝子を結合した人工遺伝子を導入したラットで、SDN-POAのニューロンが特異的に蛍光標識されることを見いだし、巷間広信じられてきたアポトーシスではなく、エストロゲンが細胞移動に影響をおよぼすことで、性差を生じること、分子レベルではエストロゲン受容体の活性化の結果駆動される遺伝子カスケードがcoffilinのリン酸化・脱リン酸化ダイナミクスを変化させ、アクチン分子の再構成により細胞移動を起こすことを解明し報告した。このSDN-POAの機能については、オキシトシンノックアウト雄マウスが発情雌に対する性指向を示さないにもかかわらず、正常雄と同等の大きさのSDN-POAが存在することから、従来から信じられている、この核が雄型の性指向性を規定するという通説を否定する所見を得た。この部位のニューロンの単一放電活動を、自由行動下のラットから記録し、発情雌の提示に反応する一群の細胞が存在することを提示した。
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