研究課題
基盤研究(B)
癌は少数の癌幹細胞 (cancer stem cell) により形成、維持されているが、 前立腺癌においては、癌組織中に存在する幹細胞と類似の機能を有する腫瘍始原細胞(tumor initiating cell、 TIC)が癌発生のみならず、様々の治療や進展プロセスに重要であるといわれている。本研究では TIC を豊富に含む holoclone を安定的に樹立し、holoclone の維持メカニズムに細胞内活性酸素を調節する syndecan-1 が必要であることを見出した。さらに、syndecan-1 は前立腺癌発症マウスに関わっており、ヒト前立腺癌においても予後予測因子となりうることを示し、前立腺癌治療の重要な分子標的となりうることを明らかとした。
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