研究課題
基盤研究(B)
本研究は、遺伝性皮膚難病である表皮水疱症における剥離表皮の再生に骨髄由来間葉系細胞が寄与しているという我々の見出した実験的観察事実を基にして、生体内における骨髄由来間葉系細胞の上皮転換(mesenchymal to epithelial transition: MET)メカニズム解明を進め、その成果を新たな再生医療法開発へと応用することを目的とした。平成22年度は、損傷皮膚が血中に放出するhigh mobility group box 1 (HMGB1)が骨髄内のLin-/PDGFR.+/c-kit-間葉系細胞(L-P+K-細胞)を刺激して血中動員すること、L-P+K-細胞はケモカインSDF-1.の受容体CXCR4を発現し、損傷皮膚血管内皮の発現するSDF-1.の作用により損傷部皮膚特異的に集積すること、さらに損傷部皮膚の深部毛包内でMETにより表皮細胞へと分化することを明らかにした。平成23年度は、骨髄内L-P+K-細胞分画内でMET活性を持つ細胞の特異マーカーの探索を進め、L-P+K-細胞内のSSEA3陽性細胞がMET活性を持つ間葉系幹細胞であること、L-P+K-細胞のSDF-1./CXCR4による皮膚への集積阻害により表皮水疱症における剥離表皮再生が破綻することが明らかとなった。平成24年度は、HMGB1全身投与によりL-P+K-細胞を血中動員して損傷部皮膚への集積を誘導し、L-P+K-細胞の持つ抗炎症作用、組織再生誘導作用により損傷皮膚の再生を強く誘導する、いわゆる再生誘導治療が可能であることを明らかにした。
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