研究課題/領域番号 |
22390319
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
細井 裕司 奈良県立医科大学, 耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座, 教授 (80094613)
|
研究分担者 |
添田 喜治 (独)産業技術総合研究所, 健康工学研究部門, 主任研究員 (10415698)
西村 忠己 奈良県立医科大学, 耳鼻咽喉頭頸部外科学講座, 助教 (60364072)
下倉 良太 奈良県立医科大学, 耳鼻咽喉頭頸部外科学講座, 助教 (90455428)
松井 淑恵 奈良県立医科大学, 耳鼻咽喉頭頸部外科学講座, 特別研究員 (10510034)
中川 誠司 産業技術総合研究所, 健康工学研究部門, 主任研究員 (70357614)
高木 悠哉 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (40572350)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2012
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2012年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2011年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2010年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
|
キーワード | 耳科学 / 超音波補聴器 / 重度難聴者 / 語音明瞭度 / 純音閾値 / 聴覚 / 最重度難聴者 |
研究概要 |
我々人間の聴覚では 20 kHz 以上の超音波領域の音は聞こえないが、超音波振動として骨導に与えると音知覚が得られる(骨導超音波)。さらにこの骨導超音波は、音が全く聞こえない最重度難聴者でも聴取可能である。この現象を利用し、我々は最重度難聴者に音知覚を与える骨導超音波補聴器の開発を行っている。本研究では (1)未だ知られていない超音波聴覚メカニズムの解明、 (2)骨導超音波補聴器の実用化研究という二つの課題に取り組んできた。 そしてその研究成果から、骨導超音波の末梢の知覚器官は蝸牛の基底回転に存在すること、またそれは変調された可聴音ではなく超音波自体を聴取していること、その際外有毛細胞が関与している可能性は低いことなど、聴覚路上の末梢・中枢での超音波聴覚メカニズムが明らかになってきた。また語音で変調した骨導超音波のプロソディ(抑揚)が弁別可能であること、リハビリテーションによって言葉の聞き取りが改善されることなどの実用化研究も大きく進展した。
|