研究課題
基盤研究(B)
本調査は、2010年度から2012年度にかけて東京都新宿区、滋賀県東近江市、ロンドン、リバプールの4都市における調査を基に、「少年期の貧困」「親との接触が少ない」「いじめ」「不登校」などの幼児期・学齢期のリスク要因が、就労期におけるニートや非正規雇用などの不安定就労に結びつき、更には貧困のリスクを高める重要な要因となっていること、及び連鎖の経路を計量的に明らかにした。本研究は、貧困問題に対する「社会的排除」、「社会関係資本」などのアプローチを理論的なフレームワークとし、新しく開発した「コミュニティ・カルテ・システム(CCS)」というコミュニティ団体との情報共有システムを調査・分析ツールとし、社会疫学を統計的分析手法として用いている。また、本研究では、心の健康上のリスク要因がリスクの媒介に大きな役割を果たしていること、人及びコミュニティが持つ「強み要因」、特にコミュニティ内の互助が統計的に有意な大きいリスク軽減効果を持っていることを明らかにした。
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http://www.opencitynet.org/Data/4Mar2012CCS_LiverpoolReport_Final.pdf
http://www.opencitynet.org/Data/28Nov2011_22pager_Shinjuku_Welbeing_Report.pdf