研究課題
基盤研究(C)
実験用マウスの主要な感染症であるセンダイウイルス感染において系統差が存在することが知られている。抵抗性系統C57BL/6(B6)と感受性系統DBA/2(D2)を用いてセンダイウイルス感染におけるQTL解析を行ったところ、3つの感染抵抗性/感受性に関わるQTLが得られていた。本研究ではこれらの領域をそれぞれ入替えたB6及びD2をバックグランドに持つ6系統のコンジェニックマウス、更にはepistaticinteractionが見られた2つの領域を同時に有するB6、D2バックグランドの系統2系統、総計8系統のコンジェニック系統の作製を行い、それらに対してセンダイウイルス感染実験を行うことにより、QTL解析において単独でも有為な抵抗性を示したSeV1領域及びepistaticinteractionを示したSeV2とSeV3はD2バックグランドにおいて抵抗性をもたらし、確かにこの領域に抵抗性/感受性遺伝子が存在することを証明できた。
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