研究課題/領域番号 |
22500394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
松浦 哲郎 摂南大学, 薬学部, 准教授 (20268494)
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研究分担者 |
吉木 淳 独立法人理化学研究所, 実験動物開発室, 室長 (40212310)
尾崎 清和 摂南大学, 薬学部, 講師 (40268496)
奈良間 功 摂南大学, 薬学部, 教授 (80268490)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 先天異常 / Coloboma / 動物モデル / 病理 |
研究概要 |
眼colobomaは虹彩・網膜・脈絡膜等の眼球構成組織を欠損するヒトの先天異常の一つである。RCSラットには小眼球が5%の頻度で出現することが報告されているが、我々は小眼球が眼colobomaを検出する一つの指標であることに注目し、その臨床的変化と眼球内部の異常について精査した。その結果、本系統の小眼球の瞳孔にはすべて下方変異が認められ、その臨床的異常は6時方向の虹彩低形成(虹彩coloboma)に起因していることが明らかとなった。さらに眼球内部ではヒト眼colobomaとよく似た毛様体上皮の異所形成および網膜・脈絡膜欠損が検出され、明らかにRCSラットにヒトの眼colobomaと同一の病変が再現されていることが示され、本系統がヒトの小眼球性の眼colobomaモデルであることが明らかとなった。 眼colobomaでは眼球発生時の眼杯裂縁の基底膜崩壊機構…に何らかの傷害があると考えられているが、次に非小眼球性で比較的軽度の眼colobomaモデルであるFLSマウスを用い発生要因の解析研究を進めた。その結果、正常眼球では胎生12日にgelatinを基質とするprotease上昇のピークが眼杯裂縁で認められ、Collagen一陽性の眼杯裂縁上皮の基底膜は消失し始めていたのに対し、眼杯裂閉鎖不全を示すFLS胎児では眼杯裂縁近傍のprorease活性の一過性の上昇はなく、基底膜崩は全く認められなかった。以上から、gelatinaseの上昇がないことがFI.Sマウスの眼colobomaに寄与しているのではないかと考えられた。
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